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Channel: KGセミナー塾長の日記
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ちゃんとした目標を!

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  昨日、コメントをいただいたイチコさんに、お返事を書こうと思っていたら、お電話をいただけたので、お話しすることができました。

 

 この時期は、合格した大学に進むべきか、あるいは、もう一年、チャンスを与えてもらって浪人するべきか悩んでいる人も多かったことだと思います。また、親としても、非常に悩むところだと思います。

 子供ができると、子どのもためには、何でもしてやってと思うのが、親です。しかし、だんだんと子供が大きくなるにつれて、現実を知るようになります。たとえば、子供が少年野球をするようになります。子供とお父さんは、キャッチボールをするようになるでしょう。素振りを指導したりするかもしれません。将来は、野球選手にと思ったりもするでしょう。しかし、少年野球、中学野球、高校野球と進んでいくうちに、プロになるのは、途方もないことだとちゃんとわかってくるのです。それは、水泳でも、陸上でも同じですね。そんな中で自分の実力を知り、その範囲内で最大限に努力をし、充実感を味わうのです。

 

 一番、あきらめが悪いのが、「勉強」の世界かもしれません。いい先生がつけば、お金をしっかり払えば、子供は、「医者になれる」、「東大や京大に入れる」という夢をいつまでも見させ続けるのが、塾業界かもしれません。教育は目に見えないものですから、親ができるのは、お金を払うことと対勘違いしてしまうのです。

 

 近くの予備校より、大阪まで行かせた方が、いや、京都の予備校で、専用の寮に入ってやった方が必ずいい結果が出ると思ってしまいます。1,000円の化粧品より、10,000円の化粧品のほうがいいと思いたいのと同じですよね。化粧品は、お肌につけるものですから、商品を実感できますが、教育は、触れてみることができないのです。冷静に考えてみれば、家で、親がついていても勉強しない子供が、一人暮らしをして、今までと人間が変わったように、勉強ができるようになるとは、考えられないでしょう。

 

 自分の子供の現状をきちんと把握してやらねばなりません。自分の子どのも通っている学校からは、どんな大学に進学しているのかそれをちゃんと理解して、子どの成績を冷静に把握して、ふさわしい目標を立てて頑張ること、それが大切です。それなのに、この世界は、「子供は、中学野球でもレギュラーになれないのに、ドラフトで、4位ぐらいには指名されたいと本気で思っているような場合」が、非常に多いと思います。せめて、ジャンプをすれば手の届く、そんな目標をまず掲げなければなりません。浪人は、親の浪人、家族の浪人でもあるのです。


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