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Channel: KGセミナー塾長の日記
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星林高校 大躍進!

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 昨日野最後の授業は、星林高校野球部3人と、桐蔭高校野球部1人。共に3年生です。試験が迫っているので、テストの範囲の英語の問題を解いたり、質問を受けたりしていました。さすがに、よく頑張ります。集中力が違うというか、やっぱりいいですね。野球部員を教えていると、なんだかホッとしている自分がいます。かつての自分を見ているようで、何とかしてやりたいと言う気持ちが、心の底から湧いてきます。

 

 星林高校野球部は、この春から、テスト発表期間中から、野球部は、授業終了後、2時間、全員で、勉強をすることになりました。星林は部員数が多いので、2つのクラスに分かれて、監督、部長、3人の副部長が、教室に入ってくれて、質問を受けてくれるようです。いいですね。星林高校の新しい取り組みに、学校の勢いが感じられます。

 

 また、きちんとした資料が出たら、今年の和歌山の高校の進学実績を検証してみたいと思っていますが、今日は、少し星林の進学実績を見てみます。

 

 今年、平成24年度の入試の実績は、かなりよかったようです。4年前の実績と比べてみました。

 

 和歌山大学 7→31

 関西大学   6→40

 近畿大学  22→93

 

 数字は、すべて、浪人生を含んでいます。すごい伸びだと思います。かつては、星林から、和歌山大学に合格するのは、智辯和歌山から東大に合格するより、確率から言ってはるかに難しかったのです。近畿大学に入れば、上出来。そんな時代がありました。今は、星林から、国立の進学が十分に可能になりました。実際にKGからも、星林生で、国公立や、難関私学に進学する人の数は、増えてきています。大阪府立大・京都府立大・横浜市大など難関大学への合格者も出ています。

 

 以前から思っていたのですが、星林の生徒も、向陽の生徒も、近大和歌山や桐蔭の生徒も、その学習能力においては、それほど差がないのです。30年、教えてきての実感です。あとは、どこまで指導者が本気になって、必ず出きると信じて接するかそこにかかってきます。

 

 星林高校のこの大躍進は、たった1人の先生から始まります。その先生は、かつて桐蔭の野球部の副部長をしておられました。その先生が星林に移動して、進路指導部に入って、改革を始めました。たぶん、最初は大変だったと思います。本気になって取り組んでも、どうせ星林だからダメだろうと言う声が、生徒の中にも、先生の中にもあったと思います。

 

 しかし、たった4年で、ここまで実績が上がりました。私立高校ではなく、中学の成績で、輪切りにされてしまう、公立高校でのこの進学実績の伸びは、普通ではありえないことです。1人の先生からスタートした改革が、今では、野球部の補習のように 、学校全体に波及しています。高校受験で、振り分けられますが、ある程度の力があれば、たった1回の高校受験で、大学入試まで決まるわけはないのです。一番の障害となるのは、「高校受験で、行きたい学校に行けなかったから、今度もだめなんじゃないかな・・・」と言う、その生徒の弱気な心だけです。それを教師が、取っ払ってやらねばなりません。がんばった先輩の話をしてやって、その生徒に来てもらって直接、話を聞かせてやることが非常に大切だと思います。私がこの30年間、ずっとやってきたことです。伝説になった生徒の話を何度も何度も聞かせて、その生徒に塾に来てもらって話をしてもらいました。

 

 まずは、生徒たちに、やればできるんだという意識を持たせることです。そしてその妨げにのが、教師に側の無関心、無気力かもわかりませんね。まずは、教師から変わること。そのいい例が、この星林高校の大躍進だと思います。

 


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