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Channel: KGセミナー塾長の日記
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KGセミナーのアドバイザー

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 昨日は、久しぶりに高校時代の友人からメールが届きました。「3時ごろから空いている?」っときました。岡山に仕事で来ているので、和歌山に寄ってくれるそうです。

 

 少し早く、2時過ぎにつきました。前は、インドにある従業員1万人の関連会社の社長兼会長として奮闘努力し、今は日本の会社を立て直すために、役員として奔走しているのです。日本全国を飛び回っています。4,5年前は、よく塾に来てくれて、予備校生たちの前で、話をしてもらった、KGセミナーの「アドバイザー」です。

 

 2年ほど前ですか、朝の朝日放送の道上さんの番組で、「友情」というテーマで話を求めていたことがあったので、彼とのことを書いた送ったところ、採用されて、ちょうどそれを車のラジオで聞いたことがあります。

 

 「私は、昭和天皇が皇太子の時に、野球を見学に来られたのを記念して作られたスタンドのある学校で、野球ばかりしていました。高2の1学期の中間試験。数学のテストは、いつものように、何もわからずに、「ダルマ」の絵を書いて、すぐに、寝ていました。するとテストが終わった後で、後ろから、肩を叩くんです。「数学できるんやな!今まで、早さも正確さも、誰にも負けたことがなかったけど、今日は、速さでは負けてしまった。」と言ってきたのが彼でした。

 

 彼も、野球をやろうかと迷ったこともあったそうですが、やはり、物理の方が好きだったみたいです。僕は、東大に行ってロケットを飛ばすから、お前は野球で頑張れと言ってくれました。高2の夏、僕のために、朝から学校に毎日、来てくれて、英語と数学を教えてくれました。こんな人っているんやなと思いました。僕は何をお返ししたらいいん?と聞くと、投手だった僕に、「カーブの投げ方教えてよ。」と言ってくれました。それなら、僕にも教えられます。

 

 彼は、難なく東大理Ⅰへ現役で進みました。大学に進んだ後も、機会があるごとに会っていました。今のように携帯もない時代。しかし、しっかりとした人間関係は、築かれていた気がします。彼は、日本を代表する電器メーカーに就職。さすがに、仕事もできて、出世の階段もどんどん駆け上がって、最年少役員になりました。一方、「手も足も出ませんとだるまの絵を書いていた私は、大学入試で30年ご飯を食べてきました。あの高2の夏に、彼に教えてもらったことが、今の私のこの仕事の原点だと思います。」

 

 と言うようなことを書いたのです。昨日は、私立文型の予備校生達9名の前で1時間話してもらいました。そのあと女の子達4名の前で、30分話してくれて、そのまますぐに大阪に帰って行きました。

 

 話を聞いている生徒たちの顔が、いつもとは違った気がします。あとで聞いたら、みんなすごく刺激をうけたみたいです。そうです、高2の夏に、僕が受けたのと同じ刺激を受けたんだと思います。いい時期に、いい指導者の話を聞く。それがどんない大切なことか、改めてわかった一日でした。


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