18歳人口が一番多かったのが、1992年。バブル崩壊の年です。40万人の浪人生が日本にいたそうです。ちょうど、私が独立した年です。8年間の修行期間を経て、加太線沿線の八幡前という駅のすぐ前にKGセミナーを立ち上げました。昔の労災病院の近くです。当時は、予備校の説明会は、1日だけ。それですぐに定員は埋まってしまいました。今では考えられない話です。
開業以来、予備校生は、40名前後をずっとキープしてきました。多い年は、60名を越えていた時もあります。なつかしい話です。今、日本には、たったの5万人しか浪人生がいないそうです。22年で、8分の1になってしまいました。
代々木ゼミナールは、主に私立文系と言う、当時のボリュームゾーンにターゲットを絞っていました。私立大学に進学したい人は、いくらでもいた時代でした。私立も難しかった時代です。和歌山大学と京都産業大学に同時に合格して、京都産業に進学した生徒も何人もいた頃です。
その後の日本の経済状況悪化と、子供の数の減少の挟み撃ちを受けて、私立の大学は、経営が大変になってきました。おまけに、国は大学の設置基準を下げて、新設の大学がどんどんできてきました。580を超える私立大学の半数が、競争率が1倍以下だとも言われています。
浪人生の数が、8分の1になったのかと思うと、何とかまだ定員をキープしているのは、奇跡かもしれません。広告を打てない小さな予備校にとっては、卒業生の方々の声が一番の支えです。今日も頑張ります。