選抜の入場行進。これは必ず、毎年見るようにしています。今年は、北からの行進でした。駒大苫小牧。復活しました。田中投手が、メジャーに行った年に甲子園。いいですね。一方、我々の世代は、駒大と言えば、岩見沢。「ヒグマ打線」と言われました。箕島とも好ゲームを演じました。その駒大岩見沢は、昨年63名の卒業生を送り出して、廃校になってしまいました。最後の夏、15名の部員たちは、準々決勝まで勝ち進みましたが、その歴史に幕を閉じたのです。高校野球にも、少子化の影響が出てきています。
関東第一高校。司会進行役の高校生が、まちがって「栃木」と言ってしました。選手たちは少し残念だったでしょうね。海南高校。練習試合で死球を右手に受けた主戦投手。ギプスをはめていました。しかし行進しているその笑顔よかったです。なんだか、救われた感じがしました。今日は試合ですね。OBは、嬉しいでしょうね。向陽、海南が選抜へ。私が生きている間に、母校桐蔭もと祈っています。
智辯和歌山。よかったです。今まで見た中で一番よかった行進ですね。一生懸命さが伝わってきました。去年、春も夏も甲子園に行けなかった。この甲子園の土を踏むために、頑張ってきたその思いがこもった行進でした。よかったです。
神村学園。かつては、鹿児島は、鹿児島実業、鹿児島商業、鹿児島商工が3強でした。鹿児島商工が樟南高校と名前が変わってから、力をつけてきて、鹿児島商業がなかなか甲子園に出て来れなくなりました。その後、神村学園が鹿児島で確固たる地位を占めるようになってきました。さすがに選手の体つきがよかったです。
選抜に、沖縄の学校が2校出場しています。その1校は公立高校。昔では考えられないことです。プロ野球が沖縄でキャンプを張るようになって、沖縄の高校野球のレベルが上がったと言われています。その通りだと思います。北海道に日本ハムが移ってから、やはり北海道のレベルが上がってきました。
池田高校のユニフォームもなつかしかったです。さわやかイレブンの時です。ベスト4に進出した池田高校の蔦監督がインタビューを受けていました。その当時はまだ、無名のころです。「明日の準決勝に向けて、いかがですか?」という記者の質問に、「明日は、まあ、高知じゃけん!」と答えたのです。次に試合は、和歌山工業対高知高校。高知高校は、のちに住友金属で活躍する高橋投手。一方の和歌山工業は、鎌田投手。独特のピッチングフォームでした。やはり、私が和歌山で見てきた投手でも、トップクラスの投手です。憧れでした。「このおっさん、なんてこと言うんや。変わったおっさんやな!ほんまに失礼な奴や!」と思いました。中学生の私は、和工頑張れ!と必死で応援し、和工がベスト4に入ったのをはっきりと覚えています。
大島高校の行進。よかったです。21世紀枠。やはり必要だと思います。全国の高校生の励みになります。この週末は、日本全国の高校で練習試合が行われます。野球の季節が始まりました。いいですね。やっぱり高校野球は。