11月の初めに受験したベネッセのセンター対策模試が、もう返却されてきました。今度の模試は、12月に入ってからの各高校の個人懇談にも使う資料なのでなるべく早く返却されるのかもわかりません。
和歌山工業を出て4年間働いていた生徒も、頑張っています。9月の模試では、志望校大学としてどの大学を選んでいいのか分からなかったので記入してなかったんです。今度は、私と一緒に考えて、国公立大学の工学部を色々と書きました。国立大学の中で、B判定や、C判定がついた所もありました。すごいことだと思います。春までは、ずっと働いていたのですから。模試も受け方もわからなかったんです。入試の科目すら分からなかった。全く何から手をつけていいのか分からないそんな状態でした。大学に入ってからの費用も自分のためてきたお金で賄うようです。本当に立派です。
途中で挫折してしまうのではと最初は思ったほどです。しかし、しっかり仕事をしてきた人は違います。その仕事をして自分の手で稼いだお金で受験している人は、全く違います。打ち込む姿勢が違います。気持ちが違います。挫折するのではと思った自分の心を恥じねばなりません。
進学校に通っているかどうか、そんなことは全く関係ありませんね。かえって、変なプライドを持った生徒を教える方が、大変です。情報ばっかりが先行して、自分でじっくり取り組んでみる姿勢の身についていない生徒を指導するのは、本当に大変ですね。ガツンと頭を叩きのめせばいいのは、わかっているのですが、これまた、挫折に弱い。1回叩きのめされると、自分の力で起き上がってこれない人もいます。できなくてもいい。一生懸命にがんばる生徒を教えたいと痛切に思うんです。