昨日の新聞に、関西系の大手メガネショップの倒産が報じられていました。眼鏡の市場は、90年代の6000億円から、4000億円に落ち込んでいるらしいです。そして最近はやりの、フレームレンズ込みで5,000円均一というような安売り店に対応しきれなかったのでしょう。テレビでコマーシャルをしていたお店だったので少しびっくりしました。そういえば、昔その会社が倒産が報じられた時もまだテレビではコマーシャルを流していた所もありました。
学習塾・予備校業界は、眼鏡の市場の2倍ちょっとでしょうか。大手の寡占がだんだん進んで来ているようです。個人でやっている塾は、確かに少なくなりました。あまり横のつながりはない業界だし、とりわけ私は、朝から予備校をやっているので、時間の面でも、同業者との接点もあまりありませんが、それでも個人で塾をやっている人の数が減っているのは実感できます。
厳しい時代です。とりわけ受験学年だけしか生徒が動かないそんな時代になりました。大手の塾の中には、「中学2年生、奨学4年生は、1年間授業料が無料です!」と広告を出してる塾もあるくらいです。
また公立高校が進学の面でも、巻き返しつつあります。公立高校の先生が、1月1日から出勤する。昔だったら考えられないようなことです。私立中学受験が、一時の熱が少し冷めてきたようです。私立中学に生徒を送り込むのを第一に考えていた株式上場の塾の広告が、「公立トップ校受験!」という広告を出すようになってきました。今から15年ほど前は、公立の生徒は相手にしていなかった塾です。
子供の数が減って、大変な時代になりました。しかし、個人塾として、まだまだできることはあるのではないかと思っています。個人塾としてやっていくと決めた時から、「数の勝負」とは違うところに目標を定めてやってきました。まだまだやりたいことはあります。最後までやり続けること。それが大切なことだと思っています。