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Channel: KGセミナー塾長の日記
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高校野球和歌山大会を終えて

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  和歌山大会は、春優勝の箕島高校が甲子園への切符を手にしました。「春の大会の優勝校は夏には勝てない。」という人もいました。「どうせ、夏は、智辯和歌山だろう。」という声もありました。そんな中でも、箕島高校の圧倒的な強さ。それが目についた戦いでした。公立高校の選手でも、心を一つにして、ベクトルの方向を定めれば、圧倒的な力を発揮するんだということを教えてくれた大会でもありました。

 

 今年の大会で、伊都高校の窪田監督、和歌山工業の岡田監督、そして南部高校の井戸監督が勇退されます。30年以上、和歌山の高校野球を支えてこられた監督さんです。そして今年、箕島の尾藤監督を始め、紀北工業の谷本監督、和歌山東の米原監督、那賀高校の高津監督、南部龍神の宮井監督、神島高校の中瀬監督らが、素晴らしい采配を見せてくれました。今年は上進出ができませんでしたが、串本古座の熊谷監督や、粉河高校の浜口監督、それに桐蔭の伊藤監督も、毎年いいチームを作り上げてきます。若い指導者が着実に力をつけてきています。純粋な心を持っている若者が、一番輝いている時代に、いい指導者とめぐり合う、こんなにありがたいことはありません。いい指導者と過ごす3年間は一生の宝物になります。人間は、いつ、どこで、誰と出会うか。この、誰と出会うかがその人の人生に大きな影響を与えてくれます。

 

 智辯和歌山の9連覇を阻止したこの大会が、単なる監督の世代交代であるだけでなく、和歌山県の高校野球界全体の世代交代になればと思います。地元の学校で、一生懸命に練習に励んでいる生徒のその先に、甲子園が見えてくるようなそんなそんな高校野球であってもらいたいと思います。高校野球の指導者は、単に野球の技術だけを教えるのではなく、あくまでも、子供たちをいい方向に導いていく教育者でなければなりません。人として、胸を張って社会に出ていけるようなそんな若者を野球を通じて育てていってもらいたいと思います。


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