まだ夏の大会の初戦を迎えていない学校もある。向陽は、不戦勝のために、20日の土曜日が、初戦になる。一方、和歌山市内勢では、桐蔭、市立和歌山・星林・和北西が初戦で敗退してしまった。3年生部員たちは、今まで野球だけに打ち込んできただけに、明日から何をすればいいのだろうと言う気持ちかもしれない。少し気分を転換させて、早く次のスタートを切ってもらいたい。和歌山大会が続いている限りは、気分が落ち着かないかもしれない。しかし、そんなことを言っていると、8月後半の甲子園が終わるまで、心が入らないままで過ごしてしまうことになる。早く切り替えて、受験勉強に入る人は、それに全力を打ち込んでもらいたい。
桐蔭の進路指導部が出している、合格体験記がある。その中で、野球部の生徒で、神戸大学に合格した体験記を読ませてもらった。
「目があいている時間は、ほとんどすべて勉強しました。野球が終わってから、受験が終わるまで、テレビは一度もみませんでした。すべてを勉強に打ち込みましたが、それでも、野球の方が、20000倍、しんどかったです。」
桐蔭のグラウンドで、その生徒とたまたま会いました、体験記を読ませてもらって、感動したと伝えておきました。彼の後を追って、後輩たちも、力の限り頑張ることと思います。それが、「伝統」となっていくのです。切り替えを早くして、次の目標に向かって全力を注ぐ。人生、それしかありません。がんばれ!