おはようございます。昨日の高3生の基礎クラスに、星林の野球部の選手が1人と、マネージャーが1人来てくれました。他の野球部の人から話を聞いたんですね。ありがとうございます。私のような個人塾は、まさしく「口コミ」が頼りです。紹介してくれた人の、顔をつぶしてしまわないためにも、真剣に、一生懸命に、心をこめて授業をするそれしかありません。
塾業界の雑誌とかを見てみると、「口コミ」は、待っているだけでは生まれない。自分から作り出さないと!とか書かれています。なるほどそうなんだとは思いますが、なかなかそこまで積極的にはできません。「~コースを新設!説明会をやります!」とかは、どうしても苦手です。来てくれた人に、選んでくれた人に、塾に来てくれてよかったと思ってもらいたい。それがすべてなんです。どこの個人塾も、今は経営が厳しいです。昔のようにいい時代はもうやってきません。それでも、経営と教えることによって得られる満足感とを天秤に懸けると、わずかに後者が勝っているのが、個人塾ではないでしょうか。ところが従業員が増えて、支えるものが多くなってきてしまうと、教えることによって得られる喜びよりも、経営の方が、はるかに大事になってきます。そうすると、節操のないようなこともどんどんやっていかないといけません。拡大再生産ですね。その中で従業員の心も疲弊していきます。あらゆる業界の中で、一番離職率が高いのが塾業界なのです。
春は、合格のシーズンです。合格した生徒のピース写真を広告に張り出す塾もあります。しかしやりたくないなあ。そんなことは。僕たちは、その生徒の人生のほんの一瞬だけを一緒に過ごしただけです。その一瞬が輝いていればそれだけでいいので、ピース写真は、自分の携帯の中だけに保存しておきます。よかったなあと気持ちが通じていればそれでよし。少し前から、合格体験記をブログに乗せたりするのもやめにしました。個人塾として、、最後までプライドを持って仕事をしていきたいなあとすごく思います。このプライドを持ち続けることが、大切なのです。ときどき、プライドも何も、へし折られてしまいそうな、圧倒的な波に飲み込まれそうになりますが、それでも踏みとどまりたい。規模は大きくないけれど、情熱は、だれにも負けない、そんな塾になりたいなあ。