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Channel: KGセミナー塾長の日記
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桐蔭対南部龍神戦

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  たった1試合、球場で座ってみているだけで、顔も、手も真っ赤になってしまいました。左手には、くっきりと時計の跡が残っています。

 

 南部龍神の投手、素晴らしかったです。後半になってますます、球が伸びてきました。体つきも、下半身がどっしりしていました。序盤に、相手のエラーや、四球などで再三のチャンスをもらうのですが、なかなか点に結びつきません。南部龍神の捕手もよかったです。普通は、あそこまでエラーで足を引っ張られると、嫌になってしまうものですが、気持ちを切らなかったのが勝因でしょう。きっと今までも、何度も守備に足を引っ張られてきたんだと思います。それでも、部員がやっとそろって、野球ができる喜び、思いっきり投げられる喜び、それの方が大きかったのですね。我慢をして投げているうちに、守備もだんだんと安定してきました。

 

 桐蔭は、堅い守備を見せました。特に遊撃手。何でもないように処理をしますが、何度も何度もピンチを救いました。最後1回だけですが、背番号1が気迫のピッチング。今まで見た中で最高の投球でした。たった1回、3つもアウトを取るのに、3年間の思いが込められていた投球でした。捕手も何度も何度も、ワンバウンドの球を後ろにやらずに、前で止めていました。安心して投手が低めを狙えます。7回に、代打で出てきた3年生。先発メンバーが苦しんでいる相手投手に、その初球の変化球をきれいにミートしましたが、センターに取られてしまいました。わずか、一振り。しかしその一振りに、野球部での3年間の努力がすべて表れているような気がします。

 

 

 負けてしまいました。ここ数年、ベスト8、4,8,4と上位進出が続いていました。初戦は10年以上連続勝利を収めていましたが、それも途絶えてしまいました。ここから、また新しい歴史が始まります。今まで95回の大会にすべて出場してきた、全国でも数少ない学校として、与えられた状況の中でやれる限りのことをやりつくすほどやって、また夏に挑んでください。ご苦労様でした。


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