Quantcast
Channel: KGセミナー塾長の日記
Viewing all 498 articles
Browse latest View live

「夏を赦す」

$
0
0

 

昨日の夕方、予備校のことを聞きに、御夫婦で来てくれました。3人兄弟の末っ子さんが、私立大学の合格発表待ちだそうです。お父さんがネットで、私のブログを探してくれて、読んでくれて来てくれたそうです。なんというか、2人の仲が、すごくいいのがわかりました。こんな親に育ててもらったら、きっといい子になるだろうな。やはり、私の予備校の場合は、個人的に説明するのに限ります。その人に応じて、強調したいところが違ってきます。10人の人には、10通りの説明がありますね。

 

 長谷川晶一さんの書いた、「夏を赦す」という本を読みました。平成元年77日、後輩の起こした不祥事のために、大阪府予選への出場の道を断たれた3年生20名。その秋にドラフト2位で日本ハムに指名されるエースと、挫けなかった仲間たちの25年間の事実と秘密が書かれた本です。

 

 阪南大学付属高校野球部の話です。18歳の4番打者、土井正博。世界の盗塁王、福本豊を輩出したかつての大鉄高校です。私の最後の夏、大鉄が、夏の甲子園で準決勝まで勝ち進みました。前田、鍛冶本のバッテリーはよく覚えています。最後の夏に投げられなかったエースは、「まいど!」で有名な、岩本勉。

 

 一気に読んでしまいました。当時に野球部は、まだ我々のころの、前近代的な風潮が随所に残っています。頷きながら読みました。あの夏からの、それぞれの人生が垣間見られる作品でした。

 

 今日も、朝から2組の説明会が入っています。素晴らしい出会いになれますように。

 

 

 


M先輩

$
0
0

 携帯電話の「ライン」の友だち追加という所に、高校時代の野球部の先輩の名前がありました。なつかしくなって先輩にラインを送りました。その先輩は、大阪の本町で繊維関係の会社を経営しています。ネット検索をすると、就職希望者のための社長インタビューの動画がありました。若い。発言の内容に、昔の言葉がよみがえってきます。根性の先輩でした。すごく小柄な先輩でしたが、根性だけで野球をやり通した人でした。京都マラソンを完走した写真も載っていました。着ているシャツには、やっぱり「根性」と書かいてありました。思わず、一人で笑ってしまいました。沢山の従業員を抱えて、この厳しい時代に売上もちゃんと伸ばしている。さすが、M先輩です。また会って一杯飲みたい気分になりました。

 

 今日も、朝から2組の説明会が入っています。浪人生活を送ろうとしている若者に、刺激を与えて、この1年間で今までの自分とは違った人間になるんだという意識を植え付けられたらと思います。19歳の浪人時代が人生の節目になったと、あとで振り返られるような、そんな1年を送ってもらいたいのです。面談をしている時に、生徒の目が、だんだんと変わってくるのを見ると、嬉しくなってしまいます。

 

 人生には失敗はつきものです。大切なのは、その失敗を次に生かせることができるかどうか。あの辛い思いがあったから、今の自分があるんだと言えるように、それをちゃんと次に生かしていくことが大切です。がんばろう。力の限り。

合格発表

$
0
0

 

和歌山大学の合格発表が今日あります。学内掲示は朝9時から。ネットでの合格者の受験番号の配信は、12時からです。塾からも、和歌山大学を受験している生徒は、国公立の中でも一番沢山います。しかし、よほど自信がある人以外は、なかなか見に行ったりできないのではないでしょうか。

 

 昔、ある予備校生の受験番号を知っていた私は、家から来る時に、和歌山大学に行って先に見てきて、合格を確認してから、その生徒に電話をかけて、無理やり和歌山大学に連れて行来ました。受験番号があるのは、左の方なのに、なかなかそちらの方を見ません。「どこ見てるんや!」というと、「端の方から見ていきたいんです。」となかなか目が動きません。しかし、しばらくすると、「あった!」

 

 そのあとすぐに、アメリカンフットボール部の学生たちに、胴上げをされていたのを思い出しました。そんな彼も和大を卒業し、今は地元の銀行マンとして頑張っています。大学に掲示される合格発表は、やっぱりいいですね。一生の思い出に残ります。ネットで確認してからでもいいですから、是非和歌山大学に行って、自分の目で合格掲示板を確認して下さい。みんなのいい報告を待っています。

 

 

 

和歌山大学合格発表

$
0
0

 

和歌山大学の合格発表で、合格の知らせを一番早く届けに来てくれたのは、星林高校の現役生のTU君です。彼は、土曜日に行っていた、星林特別クラスの生徒で、その後塾の通常授業に参加してくれた生徒でした。経済学部に合格です。すごく喜んでいました。普段は落ち着いた感じの生徒なのですが、

 

 「先生!be dressed in ~ .。出てました。試験に!他にも塾でやった奴が沢山出ていました!」

 

 少し興奮気味に語ってくれました。嬉しさが伝わってきます。

 

 星林の現役生では、吹奏楽部のTさん。教育学部に合格していました。おめでとう。顔が輝いて見えました。野球部のTO君。彼は、3年の4月から塾に来てくれていました。「和歌山大学に本当は行きたいんやけど・・・」そう語った春は、はるかな遠い夢だと思っていました。秋に、近畿大学の推薦入試に受かった時、本当によく頑張った!と思いました。しかし、今まで野球ばかりをやっていて、全くしていなかった勉強。それがやっているうちに、だんだんとわかるようになってきて、「勉強をすることの楽しさ」を知ったのです。近畿大学の入学金を払わないと決めて、和歌山大学経済学部を受験することに決めたのです。そこから粘って粘って、センター入試で自己最高点を獲得。思ってもみない点数が取れたので、英語と日本史で教育学部を受験しました。見事に合格。去年の今頃、彼が現役で和歌山大学 教育学部に合格すると予想した人は、いたでしょうか。よく頑張りました。しっかりと目標を定めて、正しい努力をすれば、きっと実は結びます。おめでとう。

 

 予備校生。星林の2人は、去年、大阪経済大や、近畿大学に合格できずに、和歌山大学を目指して頑張ってきました。ともに経済学部に合格。ラグビー部だったH君は、お母さんと一緒に、報告に来てくれました。お母さんは、毎日、僕のブログを読んでくれているそうです。有難いことです。クッキーの詰め合わせを持ってきてくれました。それと、紙袋の中に、小さな袋がもう一つ。そこには、明治アーモンドチョコレートとハッピーターンが入っていました。さすがに、ブログを読んでくれているお母さん。有難く頂きます。

 

 耐久高校野球部の予備校生も、経済学部に余裕で合格。那賀高校卒の生徒も、センター試験を227点伸ばして、経済学部に合格。彼は、あまり感情を表に出したりしない人で、お昼まで寝ていて、ネットで合格を確認するだろうと思っていました。ところが朝早く起きて、バスに乗って9時に見に行ったっそうです。野球のサークルに入りたいそうです。国公立に合格できて本当によかった。

 

 昨日一番最初に塾に来てくれたのは、教育学部を受験した予備校生。9時に見に行きました。無かったのです。掲示板の前に行った時、一瞬で無いと分かったそうです。早くその場を離れたかった。その足ですぐに塾に報告に来てくれました。不合格をちゃんと報告に来てくれる。なかなかできることではありません。後期試験に向けて、すぐに勉強に取り掛かりました。明日が合格発表の生徒も、後期に向けて勉強に来ています。まだ、ここから。頑張れ。あとがない所で、最後まで自分を信じて頑張れ。チャンスがまだあるうちは、それを信じて頑張る。落ち込んでいては何も始まらない。もう一度自らを奮い立たせて頑張ろう。

 

合格発表

$
0
0

 大阪教育大学に予備校生が合格しました。センター試験の得点から考えれば、余裕なので何も心配はしていませんでした。しかし、廊下で、「この一年間、この合格掲示板に名前が載ることを考えて頑張ってきたので。」と言う彼の言葉に、心が動きました。受験生は、みんなギリギリのところでせめぎ合ってきたのです。できる人はできる人なりに、できない人はできない人なりに、みんな「あとはない」と思って頑張ってきたのです。

 

 現役の星林生が、「高知大学に受かりました!」と報告に来てくれました。彼は英語が大の苦手。塾の授業でも苦戦していました。しかし、冬になって少しずつ、できる問題が増えてきたのです。授業の中で、僕の質問に答えた彼を、「偉くなったなあ。最初からは、想像できないぐらいできるようになった。」と褒めたことがありました。念願の国公立大学現役合格。おめでとう。

 

 うまくいかなかった人もいます。予備校、塾としては、やはり結果がすべてになります。本人の満足する結果を掴ませてやることが、我々の使命なのです。その意味をもう一度、かみしめなければなりません。受験生、それからその保護者にとっては、合格通知を手にすることがすべてなのですから。その結果をかみしめながら、最後まで自分を信じて、自分に対するプライドはちゃんと持ったままで、後期に向けて、あと4日、できる限りのことをして下さい。可能性があるかぎり、最後まで全力を尽くす。なかなか一度挫折してしまった心を立て直すのは大変なことですが、乗り越えてもらいたい。

星林現役生、広島大学合格!

$
0
0

 向陽の現役の女の子が、お昼すぎに、国公立大学の福祉系の学部に合格をしたと報告にきてくれてました。いい笑顔でした。彼女と一緒に1年生の終わりから塾にきてくれていた女の子も、国公立の看護に合格したそうです。よかったです。彼女たちはすごくさわやかで、素直な女の子で、頂き物のお菓子をよく一緒に食べました。とても喜んで、おいしそうに食べているのを見ると、見ている私がうれしくなってきます。

 

 星林高校の現役生のG君が報告にきてくれました。彼は、中学校では野球部。高校では陸上部に入って、やり投げの選手として、近畿大会にも出場し、国体にも出場したので、9月半ばまで練習を続けていました。勉強も非常にしっかりする生徒で、数学が得意でした。英語もしっかりと積み上げていって、だんだんと実力が付いてきました。広島大学工学部建築学科に見事に合格。秋までクラブ活動を続け、なおかつ星林高校から現役で広島大学合格。本当に立派なものです。目標をしっかりと定めて、落ちついてしっかりと勉強を積んで行き、気持ちがぶれなければ、ある程度のことは達成できます。クラブをやっているから、進学高校じゃないからと自分で限界を決めてしまうのではなくて、せっかくチャンスがあるのですから、自分の将来を自分の手で切り拓いていくんだという気持ちで頑張れば、早い段階から勉強だけに打ち込んできた人にきっと追いつけるのです。おめでとう。日頃は、あまり感情を出さないG君ですが、本当にうれしそうでした。

 

 昨日は、もうひとつとてもうれしいことがありました。予備校部のS君。耐久高校野球部の出身です。彼は私立大学を受験していました。かなりたくさんの大学を、1月末から、2月前半にかけて受験したのですが、全て不合格に終わったのです。受験生の家に不合格通知が1つ届くだけでも大変なショックですが、不合格通知が束になって届けば、家の中は、「お通夜」の状態になってしまいます。お父さんが相談に来られました。ちょうど雪がたくさん降った日で、高速道路が使えずに、下の道を通って塾にきてくれました。お父さんのつらそうな顔を見ると、本当に、いたたまれない気持ちになります。仕事をしていても、ついつい息子の受験のことを思い出してしまうと言っておられました。その気持ち、よくわかります。しかし、もう一度、気持ちを切りかえて、受験をするしかありません。「合格通知を手にする」それ以外に、この状態を打破できるものはないのです。何日も、無言で食べる晩御飯が続いたと思います。

 

 お父さんと会ってから3週間たっていました。関西外国語大学から合格通知が届いたと報告にきてくれました。あのうれしそうな顔。忘れられません。苦しんで、苦しんで、家族中で苦しんでやっと届いたのです。合格通知が。たった1枚の合格通知が、家族の心を一気に変えてくれます。今のこの嬉しさを忘れることなく、苦しんだ末に合格した大学だからこそ余計に、充実した日々を送ってもらいたいと思います。本当によかったです。努力が認められて、満面の笑みで合格を報告しに来てくれる生徒と過ごす、この一瞬。これがあるからこの仕事を31年間続けてきたのです。まだ合格通知を手にしていない受験生。最後の最後まで、自分を信じて、きっといいことが待っていると信じて、力の限り努力を続けてください。世の中、そんなに悪いことばかり続くはずがありません。努力は必ず実ります。最後に手にした喜びは、一番大きな喜びになります。あと少し、頑張れ!

「歯医者に行く」

$
0
0

 朝、9時過ぎに携帯に電話がかかってきました。名前はなし。「日本」と書いてあります。いつもは、ショートメールの向陽の現役生の女の子でした。ずっとバスケットボールを続けてきた人です。彼女は、滑り止めに私立を受験しました。ところが、時計を忘れて、思わぬ苦戦をしました。

 

 彼女は、外国語学部を受験したのですが、実際は数学もかなりできるのです。2次試験では使うことはなかったのですが。最後まで、英語の2次対策に、しっかりとついてきてくれました。何よりスピードがあります。他の受験生より、圧倒的に早く問題を処理できます。ずっと目標にしていた、大阪大学に合格しました。9時に発表があったすぐ後だったので、クールな彼女ですが、さすがに興奮した声でした。クラブと両立させながら、ずっと憧れていた大学に合格。立派です。おめでとう。

 

 夕方、関学に進むことになった予備校生が、お母さんと一緒に挨拶に来てくれました。逆瀬川に住む所を決めたようです。関学に行くには、甲東園から、急な坂道を登って行くのと、仁川から少し時間をかけて歩いて行くのと2通りあります。仁川から行くのが、僕は好きでした。お屋敷街を通って行くといつもと違う雰囲気がするのです。彼は、朝5時半の電車に乗って塾に来て、10時過ぎの電車で帰る生活を通してきました。野球の時もずっとそうでした。4年間、その子供を支えて、しっかりとお弁当を作ってきたお母さん。嬉しそうな笑顔が忘れられません。おめでとうございます。

 

 明後日の後期試験を目指して、予備校生が2人、自習していました。小論文を書いています。それに最後の望みを託しているわけです。ホワイトボードにこんな文字が書いてありました。

 

 「小論文頑張る→大学に行く→スマホ買う・服を買う・車の免許を取る・やせる・歯医者に行く」

 

 少し前まで、あんなにたくさんの人たちが自習していたこの教室で、今は、たった二人だけです。その中でこの文字を見た時に、何とも言えない気持ちがこみ上げてきました。最後まで頑張っています。あとは、結果が届くだけ。何とか、「歯医者に行きましょう。」祈ってます。

受験に思う、母の愛

$
0
0

 受験生は、誰でも合格通知を心から待っています。自分が予備校をしていて言うのもなんですが、学校の先生や、予備校の先生は、心のどこかに、「合格した」というレッテルを張ってその生徒を見てしまうところがどうしてもあるのです。そして、「合格」その言葉が大好きなのです。

 

 それが証拠に、たとえば、第一志望の私立大学に合格した生徒がいます。その生徒が、もう受験が終わっているのに、国公立大学に滑り止めで出願していたりすると、「出願した大学を最後まで受けないと。最後まで頑張る生徒がうちの高校の生徒です!」とか言ったり、何とか理由をつけたりして、受験をさせようとします。とにかく国公立の合格者の数を増やすことをまず第一に考えているのです。それならば、「国公立の数を増やすために協力してくれ!」と正直に言う方が、「良心的」かもしれません。地方の国公立に進むより、近くの私立大学に通学する方が経済的で、就職にも有利な場合があるのに、とにかく今は、「国公立に何人合格させたか」、それがすべてのようです。かつての学校とは違って、今は公立高校も明らかに企業の倫理で進んでいるような気がしてなりません。昔がいいというわけではありませんが、昔はもっと「色々な選択肢」があったような気がします。情報化の時代になって、余計に選択肢が狭まってしまったような気もするのです。

 

 大手予備校も、できる生徒は、明らかにできない生徒より、安い費用で1年間学ぶことができるようになっています。センター試験の得点と、模試の成績を見せれば、授業料が決まります。次年度の難関大学の合格者の数を1人でも多くしたい。そんな気持ちが授業料に反映されているのです。そんな制度を導入していないところを探すのが珍しいほどの時代です。スーパーで、自分が200円で買ったパンを、後ろの人が100円で買っていたら、誰でも腹が立ちます。ところが予備校の世界では、人によって授業料が違うのが、当たり前なのです。平気で人に腹を立たせるようなことをしているのに、一切とがめられることはありません。できる生徒の費用をせっせとできない生徒が支払っている不思議なところです。

 

 しかし、家族の気持ち。それは、本当に有難いものです。不合格通知が届くと、おばあちゃんが、孫のために、一生懸命に仏壇に手を合わしている家もあります。合格通知が届くまで、お酒を断っている父もいます。とりわけ、母の気持ち。その子供と一番長い時間を過ごしてきた象徴としての「母」の気持ちは、究極の無償の愛ですね。子供が一生懸命に努力する姿を一番近くで見てきた人だからこそ、自分の気持ちは無にして、子供のことを一番に考えるのです。ですから、子供が受験に行く、その前日に、「合格しようと、しようまいと、そんなことは関係ない。あなたが一生懸命に努力してきたのは、私が一番知っているから。頑張ってくれてありがとう。」こう言う気持ちに、母だからこそなれるのだと思います。

 

 しかし、難関校に合格した子供のことが大好きで、それが何よりの自慢の母も、最近はたまにいるのです。それだったらば、子供はまるでブランドのバッグと同じです。「あの鞄より、私のカバンの方がいい。ブランドは同じでも限定モデルだし!」と思うのと全く一緒ですね。もっといいバッグが出てきたら、今までの物には関心がなくなってしまうかもしれません。「合格通知が来なくても、思っていた所に合格できなくても、あなたは私の子供。頑張ってきたよ!ちゃんと見てきたからね。」という母の思いこそが、子供にとっての最後の砦になってやれるのです。それでこその母ではないかと思うのです。受験で結果が出ないのは、辛いことです。今までの人生の中で一番つらいかもしれません。しかし一番つらいのは、本人なのです。その時に支えてやれるのが、母なのです。教師の力なんて、たかが知れていると思うんです。客観的なことは言えるかもしれませんが、それは、やはり他人だからです。やっぱり、母だと思います。最後の砦は。そして、しっかりとした最後の砦がある子供は、幸せです。


大阪市大合格発表

$
0
0

 予備校部から大阪市大に2人が受験しました。ともに経済学部です。2人とも野球部出身です。

 

 1人は、桐蔭高校のキャプテン。英語が苦手でした。現役時代は、最後まで英語で苦しんでいたそうです。実際に教えてみると、覚える努力をしていないのがよくわかります。どうしても時間をかけて暗記するのが苦手なようでした。ですから社会もダメで、秋の初めに受けた模試ではいい結果は出ませんでした。しかし、そこから巻き返していきました。その粘りは、立派なものでした。

 

 速達で合格通知が届くのを知らなかった彼は、部活から帰った妹に郵便物が届いていると教えてもらったそうです。合格していました。すごく、穏やかな性格で、後輩からも慕われていました。同じ桐蔭野球部が、もう一人浪人生活を送っていたのですが、「キャプテンのTが本当に、チームをいい雰囲気に導いてくれました。僕たちのチームは、個々の力は弱かったかも知れませんが、チームワークで、ベスト4にまで残れたのだと思います。Tがキャプテンでよかったです。」と語っていたことがあります。本当にその通りだなあと思いました。おめでとう。

 

 もう一人は、那賀高校の野球部員です。那賀高校が決勝戦まで勝ち進んだ時の、主力選手でした。2年の秋は、和歌山大会優勝。甲子園に手が届くところにまできました。夏の大会。苦しみながら、勝ち進んでいきます。すべての試合を先発9人だけで戦っていく那賀高校。決勝に駒を進めました。相手は、智辯和歌山。決勝戦での強さは群を抜いていて、負けなし。いつも序盤に大量リードして、試合を決めてしまいます。ところが、那賀高校がよく粘って、延長戦へ。何度も勝機はありましたが、あと1本が出ずに、敗れました。その時の、最後の打者が、K君です。1塁へ頭からスライディング。ゲームセットのサイレン。あと一歩、届かなかった甲子園。

 

 野球が終わってから、塾に来てくれました。現役では、関西大学、甲南大学、近畿大学を受験しましたが不合格。浪人生活が始まります。国公立を目指して、3年前に、大阪市大に進んだN先輩のようになりたいと決意をしたのです。「すき家」でアルバイトをしながらの浪人生活です。林先生に、数学を鍛えてもらいました。もともと好きだった数学が、得意科目になりました。生き生きと、浪人生活を送っているようでした。バイトの辛さは、全く見せません。当たり前のように働いて、そして勉強をする。

 

 センター試験。本人は、思ったようには得点が取れなかったようです。しかし、大阪市大に出願。そこから、さらに頑張りが加速したようでした。英作文を何度も何度も書いて、持ってきてくれました。なかなかうまい英作文を書きます。市大にでる、長文の選択問題も、いくつもやりました。傾向のよく似た現代文の問題も何枚もこなしました。できる限りのことはすべてやって臨んだ2次試験でした。

 

 合格発表の日は、そわそわして、郵便屋さんが来るのを窓から見ていたようです。大阪市大からの大きな封筒が届きました。すぐに塾にやってきてくれました。合格です。握手をしました。最後の打席の悔しさを、忘れることなく、最後まで、根を詰めて努力をした成果です。3年前に、やればできるということを後輩に教えてくれたN君。その頑張りが、伝統となってちゃんと引き継がれています。2人とも、現役の時は、国公立を目指していないところから、しかもアルバイトをしながらの合格。やれば本当にできます。浪人生活は、できるできないの問題ではなくて、やるか、やらないかそれがすべてのような気がします。K君は、野球部に入ります。今度は野球で最後の打席の借りを返さなければなりません。頑張れ!

受験事情

$
0
0

 今朝は、変にあったかいです。漁師さんの言葉で言うと、「まぜ」という南からの風だと思います。少しずつ春になってきています。

昨日は、自習室には、誰もいませんでした。国公立の後期試験が行われました。まだ入試を行う私学はありますが、これでほぼ大学入試は終わりになります。合格発表は、20日から22日になっています。そして、合格者は入学手続きを行うのですが、欠員が出た場合は、331日に直接電話がかかってきて繰り上げ合格となります。今まで、1人だけ、そんな生徒がいました。

 

 先日、前期試験の日、東北大学に向かうバスが、保護者が沢山乗っていたために、受験生が乗れずに、試験時間を遅らせるという措置がとられたと報じられていました。なんか笑ってしまうような話ですが、現実に起こっているのです。昔だったら、親に付いてきてもらうなんて格好が悪いと男子生徒なら思ったはずんですが・・・。

 

 そういえば、東京大学の入学式、すごいらしいですね。両親、父方、母方の祖父母まで参加する家もあるそうで、とても入りきれないので、人数に制限をかけているとか聞いたことがあります。子供や孫の、東京大学入学式は、それはそれは、一大イベントなのはわかりますが・・・。なんか今の時代を反映しているような出来事だと思います。

 

受験生の「母の思い」

$
0
0

 昨日は予備校生の2人の保護者が来てくれました。ともに那賀高校野球部出身です。1人は、同志社大学に、もう1人は、大阪市立大学に進みます。野球の話に花が咲きました。高校で素晴らしい指導者に巡り合えて本当によかったと言っておられました。若い一番いい時に、素晴らしい指導者に巡り合えること、それが何より幸せなことだと思います。市大に進む彼は、合格してから、母校の練習に参加して身体を鍛えています。浪人中の体を、動ける体にしないといけません。大学でさらに野球を続けるからです。2人とも、浪人を始めた時に、目標にしていた大学に合格できたので、これ以上の喜びはないのが、話を聞いていてよくわかります。

 

 1人のお母さんが、「この1年間、私も何か頑張らねばと思ったので、お弁当に一切冷凍食品は使わないと決めてやってきたんです。」と語ってくれました。大変なことだと思います。朝の忙しい時間に作るお弁当。でもそこには、母の思い入れがいっぱい詰まっていたのですね。

 

 夜、現役生が、母と一緒に挨拶に来てくれました。高1の時からずっと塾に来てくれていた生徒です。思い返せば随分大人の顔になったなあと思いました。顔が変化していくそのあいだに、色々と苦しいことも、辛いことも乗り越えてきたんだなあと思いました。高校に入って、今までの生活と一変した肉体的にも辛い日々。それを乗り越えての受験。ずっと張り詰めた高校時代だったかもわかりません。春からの大学生活。楽しいことがいっぱい待っています。その中で、大切な物を見つけて、充実した日々を送ってもらいたいです。かわいいラッピングに、「お世話になりました」と書いてある、お酒をいただきました。今日は週末です。久しぶりに、このお酒で酔い潰れてみようかな。

合格通知が届く!

$
0
0

 星林の現役生が、廊下で待ってくれていました。満面の笑顔です。「立命館大学に合格しました!」と報告してくれました。嬉しそうでした。推薦で近畿大学を目指して、敗北。一般試験のAとBを受けて、やっと2月後半に合格通知が届きました。しかし合格通知が届くと、もっと上を目指したいという気持ちが出てきて、立命館大学に挑戦。見事につかんだ合格です。今年の塾での、「星林大躍進!」にさらに一つ合格が加わりました。彼の父は、高校の一つ後輩で、私が大変信頼を寄せてお付き合いさせていただいている人です。よかったです。お父さんと美味しいお酒が飲めそうです。

 

 昨日は、夕方、いつもコメントを寄せてくれる、タホさんが塾に立ち寄ってくれました。話に花が咲きました。沖縄で娘さんも頑張っているようです。アルバイトでためたお金で、ヨーロッパに行くそうです。遠く離れていても、娘の頑張りを心の支えに父も頑張る。いいですね。

 

 予備校生の中に、神島高校出身のY君がいます。神島高校。私達のころの、「田辺商業高校」ですね。欣ちゃんバンドで活躍した俳優の小西君。野球部でした。僕と同じ学年です。桐蔭に練習試合に来た時に、デッドボールをぶつけてしまったことがあります。カーブでした。痛くないはずなのに、怒っていましたね。(笑) 4番バッターで、大きな構えをしていました。

 

 話はそれてしまいました。Y君は、カヌーの選手でした。インターハイに出場しています。高校時代はクラブ中心の生活だったんでしょう。友人の紹介で、田辺からKGへ。読解力のある生徒でした。2月の試験では、苦しみました。受験した大学から合格通知が届くことはありませんでした。そのあと、父と一緒に塾に来てくれて、次の受験校を話し合いました。色々プランを考えました。その結果滑り止めには合格していたのですが、僕には内緒で一つ受けていた所から、合格通知が届いたんです。それが、立命館大学産業社会学部でした。今年受験した大学の中で、最難関でした。よかった。ラインの文字が、本当に嬉しそうに飛び跳ねているように見えました。立命館を受けたいって、僕には言えなかったんでしょうね。もっと生徒の気持ちを察してやらなければなりません。よかった。立命館大学は、カヌー部、あるのかな?またやりたくなるでしょうね。おめでとう。

OBからの電話

$
0
0

 昨日、予備校生とお母さんが挨拶にきてくれました。ブログに書いた、最後に立命館大学に合格した生徒です。喜んでいました。お母さんもすごく喜んでくれていました。立命館の合格発表が1時で、その結果を見て、1つ合格している大学に、授業料を納入しようと思っていたそうです。

 

 「入学式には、今持っている服で行こうと思っていたんです。でも立命館から合格通知が来たので、新しい服を買うことに決めました!銀婚式の日は、不合格通知が届いたので、お祝いを出来なかったので、お父さんにも休みを取ってもらって、一緒に入学式に行ってきます。」

 

 一生懸命に頑張って、手に入れた1つの合格通知が、家族みんなの気持ちを変えてくれます。いろいろと話をしていると、お母さんの目から、ポロポロと涙が流れてきます。この涙は、不合格通知ばかりが続いて届いた、そんな辛く、苦しい日々があったからこその涙です。入学式、楽しんできてください。

 

 夜、昔の予備校生から電話がかかってきました。懐かしいなあ。昭和62年の浪人生です。かけてきてくれたのは、ときどき今でも会う、S君。和歌山国体を成功させるために、一生懸命に県庁で頑張っています。向陽野球部の主将です。次に代わってくれたのは、同じく県庁で頑張っているT君。阪神の藪からサヨナラヒットを打った彼が、桐蔭を25年ぶりに甲子園に連れて行ってくれました。子供は、サッカーをしているようです。この2人を、新婚2年目の僕のアパートに呼んで、ご飯を食べさせたことがあったなあ。

 

 N君。剣道部の主将でした。真面目でハンサムでした。実家の隣に家を建てて住んでいます。市役所で頑張っている3人の子供のパパです。T君。大手薬品会社で営業を担当しています。単身赴任の生活が6年続いているそうです。この春からは、岡山から金沢に転勤するのが決まっています。

 

 最後はK君。東京にある僕の妻の実家に泊まって、受験をしました。法学部に進みました。卒業してからも頑張って、アルバイトをしながら、資格のための勉強を続け、今は、不動産鑑定士として活躍しています。去年の春、彼の長男が塾に来てくれました。父と同じように東京の大学を受験しました。最後に1つだけ届いた合格通知は、26年前に、父に1つだけ届いた大学と同じ大学の同じ学部。彼の母は、「あんたは、1年浪人したけれど、孫は、現役で入ったよ。えらい!」と喜んでくれたそうです。

 

 そんな彼らも、今年は、46歳になります。それぞれの分野の中で、まさに中核をなす年齢になりました。28年前に教えた浪人生たちから電話をもらえて、本当に、この仕事をやっていてよかったと思った夜でした。

ブログを書くこと

$
0
0

 おはようございます。昨日は、春のようなお天気でした。土曜日には久しぶりに加太の実家に行ってきました。父も母も元気でした。何よりです。加太に向かう道も、少しずつ、広くなってきています。ただ街の中には本当に、お店がなくなりつつありますね。

 

 イオンモールがオープンしました。孝子峠を越えて和歌山に来るのに、少し時間がかかるようになるかもしれません。泉南イオンがあるのに何も和歌山に作らなくてもという感じがしないでもありませんが・・・・企業にはいろんな思惑があるんでしょうね。和歌山大学の学生が、すぐ近くにアルバイトができるところを確保できたのは、大きいことだと思います。

 

 まだ合格通知が届いていなかった予備校生から、龍谷大学に合格したとの連絡をもらいました。よかった。少しホッとしてしまいました。あとは国立の後期試験の発表が、21日にあります。小論文、かなりできたと言ってましたから、期待して待っています。4月から浪人することになる生徒が、何人か自習に来ています。初々しい感じがいいですね。1年間、この教室の中で、いろんな思いを経験しながら成長していくんです。頑張れ。

 

 今日の朝日新聞の和歌山版にうちの予備校の広告が出ています。大手予備校も一緒に掲載されています。大手の予備校の広告の中に、うずもれてしまわないように、一味違った広告を出そうと、常々心がけてきました。その思いが、膨らんでいって、今のブログになったのです。日頃の受験に対する思いを、若者と接していいなあと思ったことをみんなに伝えたい、それがブログを始めたきっかけです。もう6年以上、毎日更新してきました。僕と同じように毎日更新を目指してやってきた人もいると思いますが、次第に「義務感」が募ってしまって、やめてしまう人もいると思います。一週間たまってしまったのを、週末に一気に書いたり・・・。面白くないですよね。そんなことをしていては。書きたい時にだけ書けばいいんです。それがたまたまあったから、ここまで続いてきたのかなとも思います。最初は、3日でネタが尽きたと思いました。ネタを書こうと思うと無理ですね。感じたことをあるがままに。いいなあと思ったことを書く。長続きするコツかなと思います。

体験授業

$
0
0

 現役生が、体験授業に来てくれる時期になりました。3年生になると塾生が急に増えてきます。増えると言っても個人塾なので、たいそうなことはありませんが。中学生部門はないので、下から上がってくることはありません。したがって、高一は、すごく少ないです。

 

 ただ、2年生や、3年生にになって、進学校の生徒が来た時に、以前から通っている生徒が、少し誇らしげに問題に答える姿を見ると、よかったなと思います。

 

 昨日は、8時半から、高3生の英語の基礎の授業を行いました。基礎の授業は、誰でもわかるところから、そう中学生レベルから説明をして言って、大学入試の問題、さらに、正解率30%以下の問題まできちんと説明していきます。昨日初めて来た生徒は3人。最初は、少し緊張気味でしたが、最後のアンケートには、満足そうなコメントを残してくれていました。今日もしっかり頑張ろう。


「明日はどっちだ」

$
0
0

 NHKの、「明日はどっちだ」という番組を見ました。仕事でがけっぷちに立たされている若者を応援するドキュメント番組です。昨日は、「林業女子」。東京の檜原村にある小さな林業の会社で見習社員として働いている30歳の女子です。

 

 仕事はかなりきつそうです。100%の肉体労働。体つきも華奢な彼女は、ひいき目に見ても、仕事の足手まといになっているような気がします。しかし、ほんわかとした彼女の性格のために何とか乗り切っているようです。実は彼女、東京大学の農学部を卒業しています。一般の会社に就職しましたが、どうしても森の中で働きたい。身体を使って働きたいと思って転職したそうです。

 

 東京大学という名前を使って、すんなりと就職し、そのまま仕事を続けた方が、世間的に考えればはるかに「得」です。しかし、人生には、「損得」では割り切れないものがあります。好きなことをやって、一生懸命に体を使って働いて、クタクタになって家に帰って、お風呂に入ってご飯を食べて寝る。この当たり前だったことが、人間にとっては、「幸せ」なんだと気がついてしまったんでしょうね。彼女も。辛く苦しい仕事ですが、すごくいい表情で働いていました。たぶん、以前の仕事では、そんな顔をして働いていなかったんだと思います。臨時の社員から、正社員に採用されたようです。よかったと思わず微笑んでしまいました。

 

 毎日沢山のメールが、パソコンに届きます。大半が、勧誘のメールです。最近一番多いのが、「宝くじ」を使ったメールですね。昨日も、沢山のメールが届いていました。仲に、変なメールがありました。「私の塾で働きたい。」とあったのです。新手の詐欺だなと思って、削除しようと思いましたが、少し先まで読みました。一流大学の4年生です。会社には、内定ももらっていましたが、それを断って、予備校業界で講師として働きたいとのことです。修業をさせて下さい。お給料は要りません。とも書いてありました。

 

 とても人を雇うような予備校ではありませんし、余裕もありません。ただ、30年以上この業界で働いてきた者として、伝えたいことは、沢山あります。彼の、「本気度」を見てみたいのです。明日の夜、早速、話をしてみることになりました。「明日はどっちだ」と同じような気がします。こんな先細りの斜陽な産業に、身を置かなくても、輝かしい未来はいっぱいあるのにと思いますが、「どうしても」という気持ちが勝ってしまったんでしょうか。とにかく楽しみです。明日が。

近畿大学後期試験合格発表

$
0
0

 昨日は、近畿大学の後期試験の合格発表でした。予備校生のH君。那賀高校の卒業生です。私立の大学から1つ合格通知を受け取っていますが、何とか近大へと思って、最後まで受験しました。自習室に1人で残って頑張ってきました。母と一緒に合格の報告に来てくれました。お母さんも、この日は仕事を休んで待機していたそうです。ダメならば、すぐに合格を手にしている大学に、授業料を払いに行かなければならないからです。よかったです。2人の顔を見ていると本当にそう思いました。

 

 近畿大学の後期試験は、厳しい倍率です。とりわけ今年は、明治大学、早稲田大学をおさえて、初の全国1位の受験者数を集めました。他の大学に先駆けて、ネット出願を始めました。いわゆる「願書」を排除したのです。それから、「近大マグロ」のお店を、東京にも進出させました。関東からの受験生がかなり増えたようです。とにかく、東京以外の大学が、全国1位になるとは、考えられなかったことです。

 

 学校関係者も、「関西には、関関同立という越えられない壁が存在している。しかし、その壁を打ち破るのは、近大しかない!」という発言をしていました。正にその通りだと思います。近畿大学には、医学部、薬学部、農学部、理工学部、生物理工学部など、関関同立にはない理系学部が充実しています。また、高校が、説明会を依頼しても、他の大学とは違った対応で、即座に対処してくれるそうです。とにかく、「サービス精神」が際立っています。学校というところは、これまで長い間、「サービス」とは全く無縁の世界だったので、差がつきやすいのです。

 

 系列の付属高校からの近大への進学も、以前と比べて難しくなってきているようです。少し前ならば、近大の推薦は受けたくない生徒が圧倒的でしたが、今は、受験しても、合格しない生徒が増えてきているようです。

 

 30年ほど前は、今の近大の勢いは考えられませんでした。あと30年たてば、日本の私立大学は一体どうなっているのでしょうか。その数が、かなり減っていくことは確かです。便利のいい場所にキャンパスを持ち、なおかつ経営状態が厳しい大学は、有力大学の格好の経営統合の相手になります。一方、地方にある私立で、志願者を集められない大学は、かなり厳しい選択を迫られそうです。550を超える私立の大学が、子供の数が減っている日本に存在すること自体おかしいことなのです。

予備校生体験授業

$
0
0

 今日は、和歌山大学の後期試験の合格発表です。最後の望みを託している受験生もいます。いい連絡が入ればと思っています。後期試験の場合は、小論文の試験のところが多かったり、2次試験そのものがなくて、センター試験の得点で決まってしまうところもあります。ですから、できた、できなかったとなかなか判断できません。ですから、余計に気になるところだと思います。

 

 昨日は、去年現役で、大学に進んだ向陽の女の子が、3人来てくれました。1人は、三重大学、後の二人は和歌山大の学生です。1年たてば、女の子はすっかり変わってしまいます。相変わらず、楽しそうでした。三重大に進んだ人も、三重での生活を満喫しているようで、「おかげ横丁」が大好きで、よく通っているそうです。

 

 昨日は、月に一度、病院にお薬をもらいに行く日だったのですが、そこの待合室の隣に座っていたのが、高校時代の野球部の1年先輩のOさんでした。10年ぶりかな。変わっていません。いつも一緒に外野でノックを受けていました。足も速いし、肩も強いし、パンチ力もあるし・・・。運動神経が抜群の先輩でした。桐蔭にこんな人もいるんやなあと思ったものでした。なつかしかったなあ。

 

 夜は、4月からの予備校生たちの体験の英語の授業を行いました。始めは緊張気味でしたが、次第に雰囲気に慣れてきてくれたようです。できるだけ、誰にでもわかるところからゆっくりとやっていこうと思います。みんなの真剣なまなざし、よかったです。あの目に見つめられると、この仕事をしていてよかったなあと思います。アンケートの言葉を読んで、また心が前向きになります。次回は、27日木曜日、午後4時半からです。時間が変更になりました。間違わないように。

 

 授業終了後、塾の話を聞きたいという、大学を卒業した人と話をしました。いい人でした。心は、顔に現れます。いろんな質問もしてくれました。私もいろんな話をしました。来週は、授業を見学したいと言うので、予備校生の体験の授業に来てもらおうかなと思っています。若い、気持ちが前に向いている人と話すといいですね。元気をもらえます。

 

 和歌山大学、祈ってます!

選抜入場行進

$
0
0

 選抜の入場行進。これは必ず、毎年見るようにしています。今年は、北からの行進でした。駒大苫小牧。復活しました。田中投手が、メジャーに行った年に甲子園。いいですね。一方、我々の世代は、駒大と言えば、岩見沢。「ヒグマ打線」と言われました。箕島とも好ゲームを演じました。その駒大岩見沢は、昨年63名の卒業生を送り出して、廃校になってしまいました。最後の夏、15名の部員たちは、準々決勝まで勝ち進みましたが、その歴史に幕を閉じたのです。高校野球にも、少子化の影響が出てきています。

 

 関東第一高校。司会進行役の高校生が、まちがって「栃木」と言ってしました。選手たちは少し残念だったでしょうね。海南高校。練習試合で死球を右手に受けた主戦投手。ギプスをはめていました。しかし行進しているその笑顔よかったです。なんだか、救われた感じがしました。今日は試合ですね。OBは、嬉しいでしょうね。向陽、海南が選抜へ。私が生きている間に、母校桐蔭もと祈っています。

 

 智辯和歌山。よかったです。今まで見た中で一番よかった行進ですね。一生懸命さが伝わってきました。去年、春も夏も甲子園に行けなかった。この甲子園の土を踏むために、頑張ってきたその思いがこもった行進でした。よかったです。

 

 神村学園。かつては、鹿児島は、鹿児島実業、鹿児島商業、鹿児島商工が3強でした。鹿児島商工が樟南高校と名前が変わってから、力をつけてきて、鹿児島商業がなかなか甲子園に出て来れなくなりました。その後、神村学園が鹿児島で確固たる地位を占めるようになってきました。さすがに選手の体つきがよかったです。

 

 選抜に、沖縄の学校が2校出場しています。その1校は公立高校。昔では考えられないことです。プロ野球が沖縄でキャンプを張るようになって、沖縄の高校野球のレベルが上がったと言われています。その通りだと思います。北海道に日本ハムが移ってから、やはり北海道のレベルが上がってきました。

 

 池田高校のユニフォームもなつかしかったです。さわやかイレブンの時です。ベスト4に進出した池田高校の蔦監督がインタビューを受けていました。その当時はまだ、無名のころです。「明日の準決勝に向けて、いかがですか?」という記者の質問に、「明日は、まあ、高知じゃけん!」と答えたのです。次に試合は、和歌山工業対高知高校。高知高校は、のちに住友金属で活躍する高橋投手。一方の和歌山工業は、鎌田投手。独特のピッチングフォームでした。やはり、私が和歌山で見てきた投手でも、トップクラスの投手です。憧れでした。「このおっさん、なんてこと言うんや。変わったおっさんやな!ほんまに失礼な奴や!」と思いました。中学生の私は、和工頑張れ!と必死で応援し、和工がベスト4に入ったのをはっきりと覚えています。

 

 大島高校の行進。よかったです。21世紀枠。やはり必要だと思います。全国の高校生の励みになります。この週末は、日本全国の高校で練習試合が行われます。野球の季節が始まりました。いいですね。やっぱり高校野球は。

週末雑感

$
0
0

 予備校を考えている人たちとの面接を行っています。受験に失敗して、苦しんでいる彼らの顔が、話を聞いているうちにその表情が変わってきます。明らかに目に輝きが出てくるのです。そうです。そこからもう浪人生活が始まっているんですね。話を聞けば、少し心が楽になります。

 

 旺文社の資料によりますと、一番遅くまで受験を行っているのが、梅光学院大学で、試験日が3月28日。翌日が合格発表になっています。ところが、新聞を見ていると、「4月入学 ラストチャンス、願書受付中。試験日4月5日」とありました。これはないやろ!次の年度が始まっているのにと思いました。よく見てみると、欠員があったので、3年次への編入の試験でした。京都にある種智院大学です。それにしても、4月5日入試とは、びっくりしました。

 

 新聞の和歌山版には、予備校の広告が連日、掲げられています。私のところも数は少ないですが、何度か入れています。ある予備校も連日広告を入れています。「高卒本科設置コース」と書いてあって、京大理系コースから短大専門学校看医コースまで、20のコースが設置されています。こんなにたくさんのコースがある予備校は、日本にないですね。一体何人の予備校生がいるのだろうと思ってしまいます。この予備校の前身となる予備校の時代から、広告のここの部分は、全く変わっていないのではないでしょうか。

 

 海南高校、よく頑張りました、特にエースの骨折で、登板が回ってきた、左腕投手。よく頑張りましたね。ストレートは、125キロ。しかし、鋭いカーブがそのストレートを一層早く感じさせます。8回の裏、ピンチに、ショートの好守で、ダブルプレーを取れて、2点に抑えたところまでは、完全に海南ペースでした。9回の表の海南の攻撃で、何とか一人でもランナーを出したかったです。相手の勢いを一旦止めるためにも。9回のショートゴロ、正面だったので、ダブルプレーだと思って、先に、セカンドベースに目が行ってしまったのですね。「正面のゴロを捕るほうが、ファインプレーよりも難しい。」野球の世界でよくいわれる、「逆説的表現」です。この悔しさをばねに、夏までしっかりノックを受けて下さい。それにしても、本当によく頑張りました。4万人の観衆の前で試合ができる。選手も、OBも、在学生も一生の思い出になりました。いいなあ。甲子園で母校を応援するというのは、どういう気持ちになるのでしょうか。

Viewing all 498 articles
Browse latest View live