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Channel: KGセミナー塾長の日記
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就職活動

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 今日の朝日新聞に、「就職活動で疲弊する学生」と言う記事が掲載されていました。50社にエントリーをして、すべての企業に不合格になった同志社大学の女子生徒の話が出ていました。中には100社を超える会社に申し込んで、すべてアウトと言う話も聞きます。それでも、まだ、面接試験までたどり着けるだけましかもしれません。大学に名前だけで、まったく相手にされないのが就職試験です。高校では、どこの大学に行っても自分やりたいことを選んで進めばいいよ。と言われますが、こと就職と言うことになると、自分の選んだ大学の名前だけで、こんな理不尽なことがあるかと言うほどの厳しい現実が待っているのです。

 

 日頃、現役生の授業で話をすることがあります。大学受験は、願書を書いてお金を払えばだれでも受験できるけれども、入社試験は、その試験さえも受けさせてくれないと言うことを話すと、びっくりしてしまう高校生もいます。だからみんな、なんとしても国公立、最低でも関大と言う言葉があるわけです。

 

 今、企業としては公立よい経営を目指して、なるべく正規社員の数を減らして行きたい時代です。ですから、圧倒的に多数の応募者に対して、すべてに対応はできなくなるわけです。必然的に、採用した実績のある大学中心になります。学生は、大学のOBを訪問することから始まります。当然実績のない大学は、初めから、チャンスさえも与えられないのです。

 

 塾のOBに話では、彼の場合は、100社に申し込んで、面接にたどり着けたのが、2社だったそうです。これでもか!と言われるぐらい、大学の名前だけで差別をされますと言っていました。コミュニケーション能力がある学生、人に対して思いやりのある学生をほしいと企業は言っていますが、まずは、面接までたどり着かなければ、自分をアピールする場すら与えられないのが現状です。

 

 おかしいことはいろいろありますが、高校生にできることは、自分が将来思い描いているような仕事につけるような大学に進学すること。俗物的かもしれませんが、それしかないのです。頑張れ。今をしっかり生きる。今を生きる人にのみ、未来がやってくる。


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