昨日の最後の授業に、3年生の向陽の野球部員達が、何人か来てくれていました。みんないい顔をしています。次の試合は、21日の月曜日。相手は、シード校の高野山高校です。全力でぶつかって下さい。
今日から夏休みですね。大手予備校では、夏期講習が始まります。KGは、いつも通り、夏も正月も、いつもの授業です。夏期講習と名前をつけて、もう一度、授業料を取ろうとするこの業界の習慣は、どうしても納得がいきません。
予備校生達も、色々と悩んでいるようです。春は、「頑張るぞ!」という気持ちだけで突っ走れます。ところが、少し勉強してみると、勉強というのは、なかなかやってもやっても成果がすぐに出るわけではないのです。それに耐えるのが、苦しくなってくるのです。
また、浪人生活が始まったばかりの時は、皆、大きな目標を掲げています。その目標と今の成績とのギャップに悩んでしまうのです。大きな、果てしない目標だけを掲げて、努力もしないで、あっけなく散っていく、そんな人も何人も見てきました。その大学を受験して、散っていくのは初めからわかっていることです。結局、自分の本当の力を思い知らされるのが怖いわけです。難関大学を受験した自分のことが好きなのです。やはり、受験は、「合格通知」を手にしてこその受験です。特に予備校生は、一年頑張ってきた自分の努力を評価してくれるのが、「合格通知」なのです。大きな目標は、ちゃんと心の中に秘めておいて、少し手を伸ばせば届くかもしれない目標を設定すること大切です。それは決して「妥協」ではないのです。自分の日々の生活を鼓舞するための手段です。その積み重ねの先に、大きな目標があるのです。
プロ野球で、2000本以上、ヒットを打ってきた選手でも、開幕前には、「今年1本も打てなかったらどうしよう。」という気持ちに苛まれるそうです。そんな時は、内野安打でもいいから、なんとかまず明日の試合でヒットを1本打つことだけを考えるそうです。その積み重ねが、実績として残っていきます。
「和歌山大学は行きたくないな!」結構です。ただ、秋になってそんな大きな口を叩いているようでは、本気になって勉強をしていないんじゃないかと思います。本気になってやれば、どこの大学に入るのも、大変なことだと思えるようになるのです。見栄、おかしなプライドそういったものが、すうっと身体の中から消え去って、自然体で受験を迎えられたら最高ですね。社会人になっても、本当に仕事のできる人は、あまり多くは語りません。「実るほど 首を垂れる 稲穂かな」 受験を見ていると、本当にそれがよくわかります。