Quantcast
Channel: KGセミナー塾長の日記
Viewing all articles
Browse latest Browse all 498

野球部員の増加

$
0
0

、 おはようございます。昨日の朝日新聞に、野球部員の数が今までの最高の数字になったと載っていました。その原因として、1年生の時に入部して、途中でやめてしまう人の数が減ったことが挙げられていました。

 

 かつては、辞めさせるための練習というものが実際に存在していました。私立の強豪校などでは、1年生は、ただひたすら走るだけ。そして練習が終わってから、先輩によるしごき。これをさせられると、部員の数は、あっという間に10分の1になってしまいます。そして耐えて、耐えて残ったものが野球部員でした。そこには、頑張って耐えてきたという、ある意味の、「誇り」が存在していたのです。

 

 僕の母校の桐蔭でも、同期の選手は、1年生の時に、14人もいました。例年に比べて、非常に沢山の入部者があったので、辞めてもいいからしごいていくという方針が採られていたようです。後で知ったことですが。野球だけに捧げる毎日でした。先輩からは殴られたりすることは、全くありませんでしたが、勉強のための時間が全く取れません。中学の時は、「文武両道」でやってきた人間が、あっという間に、「赤点まみれ」になってしまいます。最初の赤点を取った時は、ショックですが、人間というのは、すぐになれっこになってしまいます。英語なんて、100点満点でも、200点満点でも、いつも20点台というのが続きます。次々とみんなやめていきました。最後まで残ったのは、たったの4人。ただ、最後までやり通せたという自信のようなものがついた気がします。

 

 今は、指導者から、あるいは先輩からの暴力というのは、絶対に禁止されている時代になりました。野球部の世界も、随分と、「民主的」な世界になりました。かつては、「絶対専制君主制度」のようなところでしたから、がらっと時代が変わったと思います。新しい時代には、新しい指導者も必要になってくるかのしれません。ただ、昔のよかった所。それをきちんと伝えていくのも大切なことだと思います。今、朝日新聞で、昭和35年から36年にかけての、「法政二高対浪商」の話が掲載されています。新しい野球を掲げる法政二高。読んでいると、今から考えても最新の野球をしているように思えます。それに対して、「難波のど根性」で立ち向かっていく浪商。その浪商の戦いぶりがなぜかいとおしく思えてしまいます。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 498