今日の朝日新聞に、「強豪私学に挑む、夏の甲子園!」と称して、都立日野高校が取り上げられています。ここ数年、何度も私学の強豪校と互角の戦いをしてあと一歩のところまで迫ってきている学校です。東京都の21世紀枠の代表に選ばれています。忌野清志郎や三浦友和の母校です。
都立の星といえば、僕らのころは、佐藤監督率いる、都立東大和高校。2度、決勝までこまを進めています。当時は、公立高校んで野球をやっていた僕を含め、多くの球児たちに多大な影響を与えたのが、「甲子園の心をもとめて」という本でした。東京の大学に進んだ者の中には、東大和高校を訪れて、練習を見学して、その後の人生が変わった者もいたと思います。
その、都立から甲子園へと言う夢を、国立高校が実現します。甲子園では、全盛時代の箕島と対戦しました。その後、城東高校が2度、雪谷高校が1度甲子園に駒を進めています。都立から甲子園へ、それが決して夢ではなくなってきました。
日野高校は、2009年に、スポーツ特別推薦枠を設けて、4名、野球の枠がありました。その後、その制度がどうなっているのかは、わかりませんが、公立高校でもいろいろな取り組みをやっているようです。
母校、和歌山県立桐蔭高校。今年の新人部員は、8名だそうです。星林高校の1年生は、30人を超えていると聞きます。しかし、よく8名入部してくれました。OBとしては、うれしい限りです。入試が、全県一区になりました。御坊市や、粉河からは、十分に通ってくるようになりました。それと、中学校が併設されています。中学は、女子の割合が高く、向陽中学と違って、野球部はありません。数少ない中から、選手を確保しなければならなくなってしまいました。もっとも今までもそうだったのですが、これからは、今までは私立に進学してきた生徒たちが、だんだんと公立にシフトしているような風潮もあります。
「桐蔭高校に、文武両道科を設置するしかないやろ!校風にも文武両道があるのだから。」と言う声もよく聞かれます。ただ、与えられた状況の中で、数少ない部員の中で、必死になって食らいついていくのが、桐蔭の野球部であり、それが伝統なのです。監督や、コーチ、部長には、負担をかけると思います。ただ、何の特典もない、普通の入試を突破してきて、その中で、野球と勉強に立ち向かう。それでこその文武両道なのです。我々OBは、しっかり現状を受け止めて、やはり出きる限り、グラウンドに足を運んで、練習、試合を見に行かねばなりません。日野高校の記事を見て、桐蔭野球部のことを考えてしまいました。