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Channel: KGセミナー塾長の日記
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OBからの電話

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 昨日、予備校生とお母さんが挨拶にきてくれました。ブログに書いた、最後に立命館大学に合格した生徒です。喜んでいました。お母さんもすごく喜んでくれていました。立命館の合格発表が1時で、その結果を見て、1つ合格している大学に、授業料を納入しようと思っていたそうです。

 

 「入学式には、今持っている服で行こうと思っていたんです。でも立命館から合格通知が来たので、新しい服を買うことに決めました!銀婚式の日は、不合格通知が届いたので、お祝いを出来なかったので、お父さんにも休みを取ってもらって、一緒に入学式に行ってきます。」

 

 一生懸命に頑張って、手に入れた1つの合格通知が、家族みんなの気持ちを変えてくれます。いろいろと話をしていると、お母さんの目から、ポロポロと涙が流れてきます。この涙は、不合格通知ばかりが続いて届いた、そんな辛く、苦しい日々があったからこその涙です。入学式、楽しんできてください。

 

 夜、昔の予備校生から電話がかかってきました。懐かしいなあ。昭和62年の浪人生です。かけてきてくれたのは、ときどき今でも会う、S君。和歌山国体を成功させるために、一生懸命に県庁で頑張っています。向陽野球部の主将です。次に代わってくれたのは、同じく県庁で頑張っているT君。阪神の藪からサヨナラヒットを打った彼が、桐蔭を25年ぶりに甲子園に連れて行ってくれました。子供は、サッカーをしているようです。この2人を、新婚2年目の僕のアパートに呼んで、ご飯を食べさせたことがあったなあ。

 

 N君。剣道部の主将でした。真面目でハンサムでした。実家の隣に家を建てて住んでいます。市役所で頑張っている3人の子供のパパです。T君。大手薬品会社で営業を担当しています。単身赴任の生活が6年続いているそうです。この春からは、岡山から金沢に転勤するのが決まっています。

 

 最後はK君。東京にある僕の妻の実家に泊まって、受験をしました。法学部に進みました。卒業してからも頑張って、アルバイトをしながら、資格のための勉強を続け、今は、不動産鑑定士として活躍しています。去年の春、彼の長男が塾に来てくれました。父と同じように東京の大学を受験しました。最後に1つだけ届いた合格通知は、26年前に、父に1つだけ届いた大学と同じ大学の同じ学部。彼の母は、「あんたは、1年浪人したけれど、孫は、現役で入ったよ。えらい!」と喜んでくれたそうです。

 

 そんな彼らも、今年は、46歳になります。それぞれの分野の中で、まさに中核をなす年齢になりました。28年前に教えた浪人生たちから電話をもらえて、本当に、この仕事をやっていてよかったと思った夜でした。


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