大阪教育大学に予備校生が合格しました。センター試験の得点から考えれば、余裕なので何も心配はしていませんでした。しかし、廊下で、「この一年間、この合格掲示板に名前が載ることを考えて頑張ってきたので。」と言う彼の言葉に、心が動きました。受験生は、みんなギリギリのところでせめぎ合ってきたのです。できる人はできる人なりに、できない人はできない人なりに、みんな「あとはない」と思って頑張ってきたのです。
現役の星林生が、「高知大学に受かりました!」と報告に来てくれました。彼は英語が大の苦手。塾の授業でも苦戦していました。しかし、冬になって少しずつ、できる問題が増えてきたのです。授業の中で、僕の質問に答えた彼を、「偉くなったなあ。最初からは、想像できないぐらいできるようになった。」と褒めたことがありました。念願の国公立大学現役合格。おめでとう。
うまくいかなかった人もいます。予備校、塾としては、やはり結果がすべてになります。本人の満足する結果を掴ませてやることが、我々の使命なのです。その意味をもう一度、かみしめなければなりません。受験生、それからその保護者にとっては、合格通知を手にすることがすべてなのですから。その結果をかみしめながら、最後まで自分を信じて、自分に対するプライドはちゃんと持ったままで、後期に向けて、あと4日、できる限りのことをして下さい。可能性があるかぎり、最後まで全力を尽くす。なかなか一度挫折してしまった心を立て直すのは大変なことですが、乗り越えてもらいたい。