受験生たちが、私立大学の合格の報告に来てくれます。滑り止め大学に合格して「ホッ」としたような顔の生徒。まさかのあこがれ大学に合格して、興奮気味の生徒。もちろんまだ合格通知を手にできずに苦しんでいる生徒もいます。
昨日、星林の現役生が報告に来てくれました。関学の経済学部に合格です。野球部だった彼にとって、関学は憧れでした。嬉しくてたまらない気持が、顔には正直に出てきます。
去年の春先、星林野球部の生徒が2人、塾に来てくれました。M君とT君です。そのあとY君も来てくれました。3人ともとても素直な性格で、教えている僕は、すごく楽しかったのを覚えています。生徒も教師も、お互いにいい気分で勉強ができる。これが何より最高だと思うんです。
Y君は、英語が大の苦手。最初は苦戦していましたが、誰でもわかるところから少しずつ教えていくと、英語の対する興味がわいてきたようでした。推薦入試で龍谷大学に進みます。「苦手だった英語が、最近は楽しくって仕方がないそうです。大学に行っても英語、頑張ると言っています。」とお母さんが話してくれました。
T君は、推薦入試で近大に合格しましたが、憧れていた和歌山大学を受けると決めて、退路を断って入学金は払い込みませんでした。センター入試で、自己最高得点を出して、和歌山大学に挑戦します。
M君は、私立に絞っていました。彼の英語の実力は、関学の入試で一番力を発揮できると思いました。語彙力は予備校生徒も十分に勝負できるものがあります。関学を受けた時には、「もう駄目だ。」と思ったそうですが、合格。嬉しかったことでしょう。努力が実りました。
関学、同志社は、経済学部が看板学部です。難易度では、もっと高い学部もあるかも知れませんが、付属高校の成績のいい生徒からまず、経済学部に進んでいきます。関大、立命館は、法学部が看板です。大学の成り立ちが、法律専門学校からできています。僕たちの時も、関関同立の法学部すべてに合格して、関大に進んだ生徒もいました。キリスト教系の大学は、戦前には、法学部を設置していませんでした。というか、許されていなかったのかもしれません。ですから、経済学部が看板学部になったのです。
野球が終わってからではなくて、その少し前から、本気になって始めたのがよかったかも知れません。4か月の差。これは現役生にとっては、大きかったんだと思います。星林高校の野球部の生徒も、しっかりとした目標を持って、努力をすれば、必ず目標は達成できるんだと示してくれました。おめでとう!