海南高校の21世紀枠での選抜出場が決まりました。選抜は、夏の選手権とは違って、選ばれた学校が甲子園の土を踏めます。しかし、秋季大会が、予選化されて、上から順番に決まっていくのが常になっていました。それに風穴を開けたのが、21世紀枠です。
今回選ばれた、大島高校。奄美群島勢としては、初めての甲子園になります。公式戦の行われる鹿児島市まで、フェリーで11時間。甲子園を目指す選手は、島を離れます。そんな中で掴んだ甲子園。最近、地元の学校から甲子園に行きたいという生徒も増えています。
都立小山台高校。旧制中学校の流れをくむ進学校で、秋の大会には、堀越、早稲田実業といった私学の強豪校を破ってのベスト8.城東高校、雪谷高校が、夏の甲子園に出場していますが、まだ勝利はありません。都立東大和高校の佐藤監督が、追い続けた、「都立高校からの甲子園」が選抜でも実現しました。小山台高校の21世紀枠選出には、ここ数年実績をあげている都立日野高校の活躍も後押しとなったことと思います。
海南高校。和歌山県の名門公立高校です。昭和30年代には、全盛時代を迎えました。緑色のユニフォーム。私達がやっていたころと変わらないユニフォームはいいですね。進学校としても実績があります。ただ、学区制の撤廃により、全県一区となったために、南の地区の生徒たちが、海南市を飛び越えて、和歌山市の学校に進学してくるようになりました。一方、和歌山市から、海南高校に通う生徒もかなり増えました。森本監督とは、同期です。向陽のキャプテンでした。甲子園で、21世紀枠に選ばれた学校らしく、はつらつとしたプレーを見せてください。
21世紀枠で、向陽が甲子園に出場し、海南が選ばれて・・・・。次は、母校桐蔭がという気持ちが、募ります。若いころ、OB会に行くと、大先輩が、「わしが生きているうちに・・・」と言っていたのを思い出しました。今度は、僕たちがそんな言葉を口にするような年齢になってきました。一時期部員の数が増えたこともありましたが、ここ数年は、部員不足に悩まされています。新チームになると、紅白戦ができません。何とか、各学年10人集まればと思っているのですが、なかなか難しいのが現状です。中学部があるために、高校からの定員が減少しています。グラウンドが狭いので、中学部には、向陽のように、野球部はありません。厳しい状況ですが、何とか「生きているうちに・・・」と思ってしまいます。