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Channel: KGセミナー塾長の日記
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浜松日体高校体罰

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昨日、何気なくYou Tube を開いてみると、浜松日体高校バレー部の監督が、部員の2年生の一人に、体罰を加えている映像が飛び込んできました。延々と殴り続けます。合計13発。やっぱり見ていて、いい気がするものではありませんね。絶対に反抗できない関係があって、上から押し付けて殴る。「はい!」としか言えないような状況を作っておきながら、「生徒も同意した。」と指導者は、ぬけぬけというのです。自分たちの時代も、そうでした。しかし、今から思えばやっぱりそうですね。おかしいです。

 

 殴られた後、殴った人から、少し優しい言葉を掛けられると、ホロっとしてしまいます。しかし、それって、DVに苦しんでいる人が、そのあとで優しくされるから、離れられないのと似たような状況だと言えます。それで心が通じ合っていると指導者が思っていたら、大きな勘違いですね。マインドコントロールしているだけです。

 

 体罰は、あったが、日常的なものではないと校長先生はテレビの取材で語っていましたが、いつもやっているからこそ、いつものように殴った。どこが悪いんですか?というのが、殴った本人の気持ちでしょう。それなら、謝ったりすることなく、どこまでも、「俺はこのままの指導をやり続けてきたし、これからもする!」って言えばいいのにと思ってしまいます。謝りながら、一方では投稿した犯人捜しに必死になっていることでしょうね。

 

 先日、大学の応援団と話をしました。後輩が、「一発殴られた方が、どんなにいいかわかりません。でもそれを、練習で、できるようになるまでやるのが、うちの大学の応援団なんです。」と語っていたのを思い出しました。

 

 殴られた生徒が、必死になって、大きな声を出して、「はい!」 「はい、やります!」と言っているのを聞いて、なんだかとても悲しい気持ちになりました。生徒たちは、そのスポーツが上手になるために、日々、練習しています。それなのに指導者はもっといい指導者になるために、自らを修錬している人がなんと少ないことか。自分たちが、何十年も前に教えてもらった方法を延々と繰り返しているだけの指導者がかなりたくさんいるのです。指導者をしっかり育てる。これが大切になってきています。


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