歳のせいなのか、たまに人情物を見たくなります。週末は、「男はつらいよ」を借りてきて、見ました。全部で3本見ました。その中の1つが、第24作の「寅次郎春の夢」です。これは、和歌山がロケ地になっています。粉河高校のセーラー服を着た女の子が2人出てきます。そうです。僕らのころの制服の着方でした。懐かしくなります。
この映画の、一番最初の部分に、主題歌が始まる前の部分ですが、加太が出てくるのです。友ヶ島から赤灯台のところを通って、船が帰ってきます。その船に寅次郎が乗っていて夢を見ているという設定です。その船、「ゑびす号」という船が、僕の祖母が運転していた船なのです。映ってははいませんでしたが、ちゃんと船の名前がよく映っていました。
高校で野球をしていたころなので、見ていませんでした。改めてみてよかったです。このシリーズの映画には、悪い人が誰も出てきません。安心して見ていられます。映画に出てくる日本の各地の風景が、とてもきれいです。
満州で生まれた、山田洋次には、故郷と言うものがありません。自分にとって故郷があるとすれば、こういうところだろうなあと、葛飾柴又を故郷に設定しました。日本の美しい風景が残っているところに、寅を旅させていきます。見終わった後、気分がなごむのがいいですね。かつて、お盆とお正月の定番の映画でした。山田監督は、自分で作った映画を奥さんと必ず一般の人に混じって見に行っていたそうです。
今日から予備校部が始まります。僕にとっては、今日がお正月のようなものです。プロ野球の選手も、開幕前日は、緊張するみたいです。僕は、家では、仕事の話は、全くしないことにしているので、いつもと同じように過ごしていますが、仕事場に着いて、さあ、今日から新しい1年が始まると言う感じが込み上げてきました。みんな、一生懸命に頑張って、この1年間を人生の節目にしましょう!