桐蔭高校は、7月13日の大会2日目、第3試合で、南部龍神分校と初戦を戦います。かつてなら、それほど警戒するようなチームではないのですが、今年の南部龍神の投手は、ドラフトの候補にも名前が挙がっている小川投手です。地元龍神中学の時に、全国大会に出場し、野球以外の運動能力も優れた選手だそうです。1年生からずっとエースでした。3年生が5名、2年生が3名しかいませんので、チームが整わず、秋の大会は悔しい思いをしました。それだけに、この最後の夏に懸ける気持ちも人一倍強いと思います。
今年は、龍神分校を受験した21名のうち、14名が野球部に入部しています。貝塚市や阪南市、和歌山市からの生徒たちもいます。一気に野球部にも活気がみなぎっていることと思います。試合ができる喜び。これって、大きいことですよね。春の大会は、優勝した箕島に、6対4と接戦を演じています。1年生からチームを支えて頑張ってきた小川投手に、野球部関係者たちが、何とかチームを強くしよう、夏にひと暴れさせてやりたいと、一生懸命に答えた結果だと思います。日高中津が、強くなっていったその過程が、今は、龍神分校にあると思います。
教頭先生は、長年、桐蔭で野球部長を務めた方です。学校としても野球部に対して理解があると思います。学校、地域を挙げての応援、それが龍神分校の野球部員たちにとって大きな力になることでしょう。
桐蔭は、この好投手をどう打ち崩していくのか。しっかりとした、強い気持ちを持って、必死に戦って、やっと勝てるかどうかのチームです。選手たち全員が、危機感を持って、その中で1人1人がチームのために何ができるかを考えて、総合力の戦いに持ち込みたいところだと思います。龍神の小川投手、楽しみにしています。