中間テストが終わって、結果が返却されている頃だと思います。高校1年生にとっては、初めてのテスト。その結果が気になるところだと思います。とりわけ、桐蔭や向陽のような進学校に進んで、野球部に入った生徒の親御さんは、複雑な気持ちで、子供の取ってきた得点を見ていることと思います。
中学校の時には、高得点を取ってきて当たり前。80点だったらどうしたの!70点台なんてありえない!そんな状況だったのが、平気で、60点、いや、40点台、時には赤点を取ってくるようになります。それこそ、「人生を揺るがす」ような大問題なのかも知れません。
ただ、勉強してもしなくても、明らかに上位に留まれる中学校の時とは違って、今度は、テストで選ばれた生徒のみが集まった学校です。勉強すれば上位をキープできますが、しなければ、すぐに、あっという間に底辺に落ちこぼれてしまうのが、高校です。本人もショックですが、やってないから仕方がない。時間がないから仕方がない、。やればできる。でも今は、野球をやっているから・・・と、自分の心を納得させることができます。
大変なのは、「親」だと思います。そのことをちゃんと理解してやることです。常に9割を取り続ければ、東大や京大の受験資格が与えられます。桐蔭、向陽に入学したと言っても、高々、一地方の公立進学校にすぎません。もっと進学実績のある学校は、いくらでもあります。しかし、その学校で野球をするということ。これは大変な名誉のなることなのです。共に公立の学校で、夏の大会で、2年連続全国優勝を果たした名門です。、両校で5名の野球殿堂入りのOBを輩出しています。桐蔭は、第1回大会から連続して大会に出場している全国15校のうちの1校で、その中で、甲子園で優勝経験のあるのは、関西学院と桐蔭の2校のみです。
野球を3年の夏まで頑張って、それからでも十分に大学受験には間に合います。野球部の生徒の集中力は全く違います。野球部からでも東大・京大への合格を果たしたOBもいます。野球をやれるのは今だけ。勉強は、まだあとになってもできます。今出きることに一生懸命に頑張る。それが一番大切なことではないでしょうか。もちろん、勉強のことも、しっかり考えながら。そのうち、テストの点数も見せないようになります。そうして、大人になっていくのです。親が先ず、子離れしなければならないときかもしれません。