ローマンゴンザレス、強かったです。アマ・プロで126戦全勝のニカラグアの英雄。さすがにパンチは的確で、テクニックも圧倒していました。しかし、八重樫選手。いいですね。彼の試合を見ると、勝っても負けても、勇気をもらえます。勝ち負けを越えたものを見ている人に与えてくれます。最後まで倒すことだけを考えて、打ち合う姿勢。感動しました。
やはり、プロの格闘家は、その戦いぶりが大切です。作家が、感性とそれを表現する言葉で感動を与えるように、格闘家は、その心意気と、挑んでいく勇気で感動を与えます。強いのかもしれないけれど、全く人気のない選手、いますよね。やはりプロは、観客が喜ぶ試合をしてこそのプロです。
塾生OBのムエタイボクサー藤原あらし選手。9月7日にタイ人と試合をし、そのあと、10月中旬に、タイ人のルンピニースタジアムのチャンピオンに挑戦することになっています。それだけでも日本人としては、快挙です。藤原選手の試合もいつも盛り上がります。かつて圧倒的な勝利で終わった藤原君が、試合後、足を引きずりながら歩いていたことがます。「試合中は、全く痛くないんですが・・・終わるとこんな感じです。僕がこれですから、相手は、歩けないと思います。」と語っていたことがあります。
格闘技を見に行って、試合後に相手をたたえ合うのが好きです。「真面目な人でないと、格闘家はできません。」だから、みんないいやつばっかりですよ。」と藤原君が語ってくれたことがあります。そうです。みんな、「ただ強くなりたい!」その思いだけで、やっているわけです。仕事をしながら、空いた時間で必死に練習して、減量に苦しみながら、リングに上がる。邪念がある人には無理です。ぜひ、万全の体調で、王座に挑戦してもらいたいです。