市立和歌山対鹿屋中央高校。いい試合でした。4万人を越える満員の甲子園で、試合ができる。選手たちにとっては、最高の喜びだったと思います。両チームともによく鍛えられていました。緊迫したいい試合でした。
この試合の解説をしていたのが、元前橋高校監督の松本稔さんです。完全試合の松本投手です。高校野球の監督らしからぬソフトな解説がいいですね。そんな中にもユーモアーにあふれていて、こんな監督に指導されたいなと思います。私の1学年下で、一般入試で筑波大学に進み、外野手に転向し、ベストナインにも選ばれています。その後、大学院に進学し、今度は、2年間、クラブチームでラグビーを経験しています。視野の広い監督に指導してもらえる選手たちは、幸せです。
昨日の試合も、市立和歌山は、内野の守備が完璧でした。伝統的に市立和歌山は、守備が鍛えられています。試合前のノックを見ただけで、相手チームを圧倒できるほどです。ボール回しから始まって、バックホーム、1塁送球、ダブルプレー。本当にうまいです。桐蔭が対戦する時は、私は、あまりノックを見ないようにしているほどです。
今日もピンチをダブルプレーで切り抜けました。市立和歌山のペースと言えます。投手も粘り強く投げました。緊迫した試合は、和歌山大会と同様延長戦へ。1死1塁3塁のピンチ。打球はセカンドに。少し強い当たりで、バウンドが変わりました。打球に対して正面に入ったセカンドの左側に打球の方向が変わりました。セカンドは、よく反応しました。不安定な姿勢でしたが、捕球をしました。普通のセカンドなら、取ることができなかったと思います。右側に打球がイレギュラーしていたならば、ダブルプレーを取ることもできたと思います。あっけない幕切れになりましたが、それは、セカンドがバウンドが変わっても、難なく取ったからなのです。
市立和歌山のエースで主将は、本当に落ち着いています。和歌山大会の決勝戦の後のインタビューも同じように落ち着いていました。昨日も、少し涙は見せていましたが、2塁手や、3塁手の2年生をかばいながら、最後までキャプテンとして立派な姿でした。いいチームだったと思います。立派な試合でした。
あと2週間で秋の大会が始まります。今日は母校桐蔭に小倉高校が来て、試合することになっています。見に行ってこようと思います。