地方大会も大詰めになってきました。神奈川では、横浜高校対東海大相模が準決勝で対戦しました。平日にもかかわらず、多くのファンが球場にかけつけます。ベイスターズの試合より多いのではと思われるほどの観客です。東海大相模が勝利を収めました。
愛媛大会決勝では、県下NO1の進学校、松山東高校が、決勝まで勝ち進みました。戦前は、甲子園出場もあり、戦後一時期、松山商業と統合されていた時期もあります。スタンドには、沢山のOBが駆けつけていましたが、小松高校に敗れてしまいました。小松高校は、愛媛以外の人は、よほど通な高校野球ファンでないと名前すら知らない学校です。ただ、監督が、宇佐美監督。今治西高校を何度も甲子園に導いた監督です。今治西のOBが、愛媛県、いや、四国全体で、数多く監督をしています。すごいネットワークだと思います。
静岡では、静岡高校対掛川西の公立名門高校の決勝戦になります。スタンドの熱気は大変なことになりそうです。大阪大会。PL学園が、ついに決勝まで勝ち進みました。去年の夏は、予選出場は辞退しています。試合をできる喜びを感じながら、1戦、1戦、戦ってきたのでしょう。全力疾走で、守備位置について、その場で一礼する姿、心に響きました。今日は、大阪桐蔭と戦います。大阪桐蔭。選手の体つきが、プロ野球選手のようです。監督の体つきもすごいですが。何とか、PL魂を見せてもらいたいと思います。知り合いの人も、「仕事やけれど、ほんまは、PL応援に行きたいなあ!」と語っていました。その気持ち、よくわかります。
二松学舎高校。ついにやりました。決勝に進むこと、過去10回。ことごとく敗れてきました。選抜で準優勝した時のエースが監督です。昨日は、王者、帝京高校を、延長戦で、最後は、1年生バッテリーで締めくくりました。この学校は、夏目漱石の小説の中にも出てくる、漢文を勉強するには、一番の学校です。
愛知大会は、中京、東邦、それに、公立進学校の豊田西、それに、栄徳高校がベスト4です。栄徳は、あまり聞いたことがない学校です。どんな学校なのか。また興味がわいてきました。春日丘は、豊田西に敗れました。愛知は、「はるひがおか」と読みます。大阪は、「かすがおか」高校。今年は、早く負けてしまいましたが、神前監督の情熱が、生徒達全員に浸透している学校です。机の前に張ってある、その名刺を見ると、お会いして、お話をさせていただいた時のことがよみがえってきます。高校野球は、甲子園を目指す、その過程の中にあります。その中で、何を感じ取り、何を掴み取っていくのか、それがそのあとの人生をどのように形成していくのか。それが高校野球です。野球がうまい、下手、そんなのは、ほんの一瞬のことなのです。