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Channel: KGセミナー塾長の日記
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6人に1人が大学をやめる

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 AO入試で、進学した生徒の6人に1人が学校をやめているそうです。これは一般入試で入学した生徒の3倍を超えています。しかし当然の結果かもしれません。やはり人間は、苦労して手に入れたものは、有難いと思うし、大切にしたいわけです。どうしても、今のAO入試だと、そんなに苦労しなくても、ただすんなり合格できてしまうところがあるからですね。

 

 AO入試は、最初は慶応大学から始まったと思います。その当初、星林高校から慶應にAO入試で進学した生徒がいました。英語もよくできました。何より、将来に対するしっかりとしたビジョンがあって、彼女が書いた小論文は、「プロ」が書いたのではと思うほど、学生の域を越えていました。何度も、何度も、論文の練習をして、やっとの合格でした。その当時は、「AO入試って大変だなあ。一般入試の方が楽やわ。」と思ったのです。

 

 ところが今は、早く生徒を確保したい大学側が、他の大学に生徒を取られてしまう前に、何とか早く合格通知を出して、生徒を囲い込むための道具になってしまっています。そうすると、大学に入学した後、やっぱりしっかり勉強しておけば・・・という気持ちが募ってくるのも無理はありません。

 

 「入れるところではなくて、行きたい大学に行こう!」。よく言われます。その通りだと思います。ただ、みんなが、憧れの大学に入れるわけではありません。そこで、行きたい大学の設定が、難しくなるのです。手を伸ばして届かないけれども、思いっきりジャンプすれば何とか手の届く存在。それを生徒と一緒になって、探してやって、励ましていくのが教師のです。


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