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京都大学野球部、富田投手

 一緒に頑張っている仲間の姿を見て、自分も頑張るということがあります。いい仲間に巡り合えること、それが受験勉強では、特に大切になってきます。今年の予備校部も、そんないい雰囲気があります。浪人生たちの、「前に向かって進みたい!」と言う気持ちが伝わってきます。

 

 大学野球の話です。5日に同志社大学に3対0で京都大学が勝利を収めました。今季3勝目です。72連敗中の東京大学と比べてみると、京都大学の頑張りがいかにすごいかがわかります。その3勝をすべてあげているのが、4年生、工学部の田中投手です。今年のドラフト会議の目玉になる選手です。工学部の場合は、実験があり、他の学部の選手より、練習時間が制約される中での頑張りです。

 

 6日、京都大学は、勝負に出ました。前日完投勝利を収めている、エース田中を、先発させました。田中投手の志願の登板だったのでしょうか。この試合も最後まで投げましたが、惜しくも自らの暴投で決勝点を与えて、1対2で敗れまてしまいました。これで23季ぶりの勝ち点は、なくなったと誰もが思ったことでしょう。京都大学以外の、同志社、関学、立命、関大、近大は、どこもスポーツ推薦入試を行って、高校野球で優れた選手を数多く採っています。田中投手が投げられない、第3戦は、どう見ても、勝利の可能性は、ありません。

 

 ところが、先発した、大阪の茨木高校出身の、173cm、68㎏の右腕、富田投手が、変化球を駆使して、見事に同志社大学を完封。3対0で勝利を収めました。もちろん富田投手は、初勝利です。前日の田中投手の頑張りがあったからこそ、周りの選手たちの心が、一つになった勝利だと言えます。これこそが、学生野球のいいところですね。富田投手の将来の夢は、「与えられた環境で力を尽くすより、力を尽くせる環境を作りたい。」とありました。いい言葉ですね。


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