センター入試の直前に、メールをもらいました。予備校生の激励には、直接行けないけれど、ブログを読んでいて、どうしてもと思って、メールをくれたようです。短大部に進学していたのですが、やっぱりと思い、途中からやってきた生徒でした。今まで一番辛かった半年間だけれど、一番充実した日々だったそうです。今神戸市外大で頑張っています。頑張った半年間があればこそ、今があると実感しているようです。
センター試験の前日は、みんなを早く帰らせました。ただ電車の時間がある人だけ少し遅く残っていました。2年生の授業をしていて、皆帰ったかなと思って、予備校生の大教室を見てみると、1人の生徒が、ほうきを持って、床を掃いてくれていました。「ありがとう。もういいよ。早く帰ろう。」といったんですが、「どうしても今日、掃除をしたかったんです。」と。ありがとう。その気持ちすごくうれしかったです。
1日目は、どうでしたか。思った通りに、順調な人もいるでしょう。ただ、そうではない人もいます。いつものように、漢文・古文から初めて、今年はどちらも少し難しくて、「こんなはずじゃない!」と頭を抱えた人もいることでしょう。大切なことは、そういう状態から、どのように、気持ちを立て直して、もう一度、前向きに、自らを奮い立たせていくか。それなのです。人生に出てからも、一番大切なことは、そこなんです。調子のいい時は、誰がやってもうまくいく。放っておいてもうまくいきます。しかし、苦しい時に、どれだけ頑張れるか。そこが大切です。それを受験を通じて、今学んでいるのです。
僕の大学時代の友人は、浪人して受験した関学の試験で、全く分からずに、英語の試験を受けて、帰ろうと思ったそうです。校門のところまで来たら、たまたま、予備校の京大コースのよくできる生徒の出会ったそうです。
「どこへ行くん?」
「全くできなかったんで、帰ろうと思って・・・」
「あんな問題、僕でも出来なかったよ。最後まで受験したら!」
と説得されて受験。結局、その日の試験に合格していました。こういう話は、いくらもああります。最後まであきらめない。最後まで、全ての力を出すこと。それが受験です。あとのことは、終わってから考えればいいのです。とにかく、できる限りのことをする。頑張れ。ここからもう一日。気持ちを入れ替えて、頑張れ!