推薦入試が始まっています。学校によっては、この推薦入試で大半の受験生を集める大学もあります。かつては、評定平均値が~以上とかいう規定があったのですが、最近はそんなことは聞かなくなってしまいました。とにかく生徒を集める、それに必死になっているのがよくわかります。
看護系・教育学部系が人気のあるようです。新設なのに、ずいぶん高い偏差値がついている大学もあります。なぜだろうと不思議に思っていました。まだ誰の入学していない大学です。その大学は国会議員が経営しているから、圧力をかけたのかと思っていました。しかし、系列になっている超進学校の生徒の何人かに、模試でその大学を志望大学に書かせているようです。そこの高校生が志望すれば、ぐっと偏差値は上がります。当然彼らは受験はしません。大阪産業大学と系列の大阪桐蔭高校で行っていたのと、本質的には何の変わりもない事です。何か、実態がまだないのに、その会社の株を法外に釣り上げる仕手株のような気がします。違法かどうかではなくて、誠実かどうかの問題なのです。
教育学部を新設した大学もあります。その大学は、学校の名前を一新して、新しい大学として生まれ変わろうとしています。教育学部を推薦入試で受験して合格すれば、入学金を納入しなければなりません。ただその大学は、国公立大学の前期試験の合格発表を確認してから辞退を申し出れば、入学金が返還されることになっています。おそらく日本でこの大学だけではないでしょうか。
大学側もあれこれといろんな手を使っていかないと大変な時代になってきました。ただ、誠実に、生徒のことを一番に考えて改革を打ち出してもらいたいです。自分の学校の体裁を整えることばかり考えていると、すぐに見破られてしまいます。