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Channel: KGセミナー塾長の日記
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レインボ-ラムネ

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 昨日の朝日新聞夕刊の2面の、「まだまだ勝手に関西遺産」に、「レインボーラムネ」の話が載っていました。レインボーラムネ、全く知りませんでしたが、爆発的な人気を誇っているそうです。お店では売っていません。直売専用商品なのです。しかし、申し込んでも、なかなか買えないのです。毎年、3月と9月に抽選があるそうです。毎回2万人を超える申し込みがあって、当たるのは、1000人程度。大半の人が涙をのむ、そんなラムネです。

  「イコマ製菓本舗」は、戦後間もなく創業。主にラムネ菓子のキャラクター商品を中心に作っていました。15年前までは、卸売業者に買いたたかれて、在庫の山に埋もれていたそうです。起死回生の一発をと、作り出したのがレインボーラムネ。直径2センチの大きな、パステルカラーのラムネです。とにかく味にこだわったそうです。「外はカリカリ、中は柔らか」、そう、たこ焼きをヒントに今までの経験と技術をすべて結集させて作ったのが、レインボーラムネでした。

 

 最初は、売り上げが伸び悩みましたが、近所の子供たちから、母親にファン層が拡大。そこからほとんどメディアに出ることもないのに、爆発的に人気が出てきました。毎回、沢山の当らない人があるので、年に2回、先着2500名に予約販売会を行っていたそうです。大きなイベントホールを借りて行っていました。ところが、600台収容の駐車場は、朝の7時には満車。周辺道路は大渋滞。警察からレッドカードが出て、予約販売会は、中止になってしまいます。

 

 複数の金融機関が、工場新設の融資の話を持ってくるそうです。65歳の代表者と、5人のパートで、築50年の木造平屋の工場で、毎日必死になって400袋を生産しています。後継者もいません。事業の売却の話などに、心も揺れますが、それでも、「仕上がりは自分でチェックしたいんです。だから、今自分にできることを頑張ります。」

 

 個人で仕事をしている私にとって、本当にホッとするような話でした。今、自分にできることを頑張るだけ、その言葉、本当にいいですね。9月5日から10日まで申し込みです。往復はがきが1枚残っているので、申し込みます。5歳のお孫さんが、当選はがきを選ぶそうです。ネットで見ると、一袋500円のレインボーラムネが、最低価格1300円からオークションに出されていました。恐るべし、レインボーラムネ。個人でこの厳しい時代を生き残っていくためのヒントをもらった記事でした。


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